予選5 ページ30
ヒナタの胸の上に手をあてる。
心室細動をおこしてるな、、。
医療忍術をほどこし、少しずつ血液が循環されて脈が正常に戻っていく。
「これでひとまず大丈夫ですが、治療室に運んで今からあたしが言うものを用意して下さい。」
医療班「っ！は、はい！」
サクラ「す、すごい•••。」
「カカシさん、また少しこの場を離れますね。」
カカシ「あぁ」
ナルト「Aが治したのか？！な、何したんだってばよ！」
カカシ「はいはい、お前ら上行くぞ。」
治療をすませて、ぐっすりと眠るヒナタの顔をみて、ふぅと息をはく。
あとは医療班にお願いしても良さそうだ。
「あたしは戻ります。」
会場に戻るとリーと我愛羅の試合をガイが中断させたところだった。
リーさんは怪我してるようだし、予選でこれだけ負傷者が出てたら本戦どうなるんだろうかと体を震わせた。
リーさんが立ち上がりまた構える。
あの腕と脚、、。
ガイ「リーよ•••。」
気絶した状態で戦おうとするなんて、、リーさんは本当の意味で強い。
医療班「あなたが担当常任ですね。ちょっとお話があります。
かろうじて呼吸はありますが、回復にはかなりの時間がかかると思われます。
それだけなら、良かったのですが•••攻撃を受けた左手脚のダメージがひどい、ひどすぎる•••。
こんなこと言いたくはないですが、彼はもう二度と忍として生きていけない体です。」
ガイ「A、なんとかならんのか？！」
リーの元へ行き、手をあて全身をゆっくりと見ていく。
全身の粉砕骨折に、筋肉断裂、潰れた腕と脚のほうは、重要な神経系の周辺に骨の破片が多数、、、。
しかも深くもぐりこんでいる。
手術をするにしても大掛かりでかなりの時間がかかる。
私だけでは、リスクが大きすぎる。正直成功する確率は20%にも満たないだろう。
綱手様がいれば、、。いや、綱手様でも、、。
ガイ「どうなんだ！なんとか言ってくれ！」
ナルト「A！何してんだよ！！さっきのヒナタみたいに早く治すってばよ！！」
カカシ「ナルト、ガイ、静かにしろ。」
真剣な表情でリーを見るAを見てカカシが騒ぐ2人を止めに入った。
とりあえず、今のあたしのチャクラだと痛みを和らげるしか、、。
「うん、きっと大丈夫。ひとまず痛みをなくして、緊急治療室へ運びましょう。」
医療忍術を始めて、ふぅと一息つくとAは倒れた。
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作者名：てた | 作成日時：2019年5月17日 23時
