NARUTO-ここに来た理由2 (ページ28)

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予選3 ページ28

ザクの腕の治療をすませる。

この能力、生まれつきもったものでなければ、遺伝するようなものでもない••。

誰かに与えられたもの•••。その人のために戦っていると言ったところだろうか。

ザク「っく•••。」

「目が覚めた？」

ザク「てめぇ••！！」

「無駄だよ。今、君の手はあたしが支配してる。それにあたしは君より強い。やろうと思えば瞬殺できるの。抵抗せずに言う通りにしなさい？」

Aを睨みつけるザクの体は動かないように固定されている上、手を部分水牢の術で閉じ込められている。

ザク「てめぇなんなんだよ！俺は、俺はこれ以上失態を晒すわけにはいかねぇんだ！」

「それ、誰に与えられた力なの？」

ザク「てめぇなんかに話すわけねぇだろ。」

「君を助けに来ないということは、捨てられたんじゃない？
そんな力を与えたんだから私のために戦いなさいってとこかな。」

ザク「何言ってる！あの人は！そんな人じゃねぇ！！てめぇになにが分かる！」

確かにすごいけど、この子じゃなくてもいい能力だ。

この子のため、というより”自分のため”に道具として使っているような気がした。

「場所、移動しよっか。」

暗部に、三代目に報告し、許可をもらって、私が入っていた牢獄にザクを閉じ込めるようお願いした。

ザク「くそっ•••。」

どんどん力がなくなっていく様子のザク。

「必ず迎えに来てあげるよ。」

そしてまた、会場へ向かった。