距離 ページ18
カカシ「もしかして”誕生日”と、何か関係あるの？」
「•••リン、誕生日に亡くなったんです。あたしの家でお祝いしようって。でも向かってる途中に••、事故で•••。家に帰ると自分がした飾り付けがあって、それから誕生日が嫌い•••。」
カカシ「そうか•••。」
しばらく声を殺して静かに泣いた。
「もう大丈夫ですよっ。カカシさん。離して」
カカシ「あっ、いや、すまないね。」
はっ！と我に返ったように離れるカカシ。
「よしよし。」
泣いたのは自分のくせに、笑って頭を撫でてみた。
カカシ「ねぇ、前に頼られてばっか系男子とかって言ってたじゃない？A」
「あー！言いましたね！あはは！」
カカシ「それ、そのまま返すよ。頼られてばっか系女子だと思うから、少しは俺に頼ってネ。」
片方しか見えない目はすごく優しくて、私の耳を熱くさせた。もしかしたら顔も赤いかもしれない。
「っあ！ナルトたちもう終わったかな？！今度はカカシさんの話聞かせてね！！」
そう言って走り出した。
Aとカカシの距離がまた縮まった瞬間だった。
そのあと、ナルトたちと合流して試験の内容を聞かされた。
サクラちゃんはずっと、ナルトってばこうでねー！本当バカよねー！とナルトのバカ話を呆れた様子で楽しそうに話している。
ナルトは初めから分かってたんだってばよー！と騒いでいて、
サスケは私が本戦だけに出ることをなぜかと聞いてきて、私がどれだけ強いかを見たいと言った。
カカシさんは、はいはいお前ら明日に備えて早く帰って寝ろーと騒ぐ私たちを見てだるそうに歩く。
あーなんか、仲間って感じ！
カカシに全てではないけど、過去を打ち明けたこともあって
体が軽くなったような気がして、幸せを感じた。
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作者名：てた | 作成日時：2019年5月17日 23時
