パン屑93個 ページ46
Aが退室した後の応接室は、酷く静かだった
誰から口を開くかなんて待っていたら
それを察したともが、気まずそうに零した
ﾄﾓ｢あの……聞いちゃダメだったら言って欲しいんだけどさ…
Aさんのお店、あれ何があったの？｣
ﾗ｢あーーー…見に行ったんすか？｣
ﾄﾓ｢見に行った、と言うよりは…この国に来たら絶対寄るんだ
今日もそのつもりで行ったんだけど、焼け跡になってたから｣
ともがそう言うと、一部の者が顔色を暗くした
何があったかを知っているからだろうが、その口は開けない
その様子を察したともは、少し考えると
真剣な目でらっだぁを見つめた
ﾄﾓ｢他人が大切にしたもの、簡単に否定しちゃダメだよ｣
ﾐﾄﾞ｢ともｻｯ｣
ﾄﾓ｢らっぢぃが国を背負ってるのは分かってる
どんなに大きいかも、分かってるつもりだよ
でも、人は皆何かを背負って生きてるんだ
そこに形が有れど、形を持たずとも、誰かの大切な物なんだ｣
"そこに大きさなんて関係ない"
ともはそう言うと、紅茶を啜る
ふわりと鼻を擽る香りは この場の空気に似合わない甘さを含む
らっだぁは、深海のような深い瞳をゆっくり瞼に隠し
そして一呼吸置いて それをともに向けた
ﾗ｢そんなんじゃないすよw火の不始末から起きた火事
元々スラム付近の建物だし、燃えやすかったんすよ｣
ﾄﾓ｢⋯らっぢぃ｣
ﾗ｢それに、俺はそんな貧弱じゃないっすよ〜｣
のらりと躱されたような…
手の平から零れ落ちていくような返事
目の奥に揺れる感情からは、"これ以上探るな"と言われた気がした
ﾄﾓ｢まあまあ！それで、白尾団はどうしたの？｣
Na｢⋯いえ…あの、Aさんに頼りっぱなしも嫌なので…｣
Kn｢俺らの口からも、ちゃんとお願いしたかったんです
今回の航海、俺とNakamuも乗せてください｡お願いします｣
下げられた頭に、ともは頬を掻いて苦笑いするしかない
何処かで"彼の独断では無いか"と思っていた自分を隠す為か…
将又、見るからに年下の子達に頭を下げさせるのに抵抗があるからか…
きっとその真意は、ともも分かっていないだろう
Br("こんかい"の"こうかい"だって…wwww)
ｷﾘ(やめろ…ww考えないようにしてたのに！ww)
ｼｬ(おいここで騒ぐなw)
ｽﾏ(今真面目な場面だぞ)
Br(とか言って！本当は気になっちゃったんじゃないの〜？ww)
⋯聞こえない所で騒がしい白尾団
続く (更新停止中)
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
