パン屑90個 ページ43
きりやんを背中に隠すようにしてそう言うと
ともさんは少し間を置いて、今度は早口で否定を示した
ﾄﾓ｢そんな事しないしない！！
俺らはあくまで、違反した魔術師を取り締まるだけだから！
人狼だからとかそんなのは全然問題ないよ？！｣
嘘の色は見えなかった
それでも、助けたからには守りたいと思うのが俺だから
ともさんの全てを信じることは、すぐには出来なかった
『⋯まぁ、今はいい……それよりさっきの話だ』
ﾗ｢でもさー…多分皆同じこと考えてるだろうけど
"悪魔"なんて、もう何百年もこっちに出てきてないんだし…｣
ｺﾝ｢それが何かをきっかけに出てきたのかもよ？｣
ﾗ｢んーーーー…なんとも言えねぇなー……｣
皆の眉間に皺がよる
悪魔による人間への被害は、数百年前は多く見られたらしい
しかしそれは、悪魔と契約を交わした馬鹿が起こした事
魔法管理機構が出来てからは、悪魔の召喚は禁止されているし
それが発動された時点で契約者は即指名手配者扱いされる
ﾄﾓ｢もしも悪魔の仕業なら…｣
ﾗ｢そうなら、魔法管理機構に抜け穴があるか内通者いるか｣
ﾄﾓ｢⋯はーーーーー……全員1回尋/問しなきゃだめかなぁ…｣
物騒な言葉とともに、ともさんの表情が険しくなる
どんな尋/問か…なんて無粋なことは聞けるはずもない
それは俺に限った事ではなく…この場の全員が口を閉じた
ﾄﾓ｢まあ…まあまあ！僕のただの妄想じゃなくて良かった！
こんな状態になったらそりゃそう思うよね！｣
ﾚｳ｢まあ…そうですよね……｣
ﾄﾓ｢うんうん！これで改めて、お願いしやすくなったし！｣
その言葉に、俺の目元が引きつく
どこかそう思っていたからか、ため息は出ない
それでも、なにか面倒事が起こりそうな予感が脳を過る
『⋯⋯本命の本題は？』
ﾄﾓ｢うん…この瘴気の一帯の、調査をお願いしたいんだ｣
嵐の前の片付け…
そんな面倒臭さが1番だろうか…
見えない未来に、吐き気のような悪寒が走った
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
