パン屑75個 ページ28
慌ただしく動く人
全てレウクラウドの指示による行動だ
ぴくとの魔術が解けた事により、止まっていた心臓は動き
出血は止まらない
再生を付与したものの、これだけの傷を塞ぐには時間がかかる
なにせ、腹の真ん中に大穴が空いていたのだから…
ﾚｳ｢輸血まだ足りるよね？予備も持ってきといて
心拍は…まだ緩やかか…魔力再生飲んでくれててよかった｣
Aの変化を見逃さないように
体に微量の魔力を流し、体内の状態を探る
手に着いていた手袋は、もう既に真っ赤に染まっていた
??｢なぁ、呼吸器とか付けんの？｣
ﾚｳ｢そんなのウチにまだないよ…｣
??｢ならウチの国でやった方がええんちゃう？
多分医療系とかこっちの方が充実しとるで｣
ﾚｳ｢て言っても…
ここから動かすのは難しいの分かるでしょ？ゾムさん｣
ｿﾞﾑ｢せやけどなぁ…酸素マスクも無いのはヤバない？｣
監視のためにと部屋に入れられていたゾム
自国よりも圧倒的に劣る医療設備に驚いているようで
ふとそんな提案をしてきた
もちろん、出来るのならそれがいいだろう
しかし、怪我人は重篤状態
ここから動かすのはリスクが高すぎる
ｿﾞﾑ｢あ、ならさ！こっちに持ってきたらええやん！｣
ﾚｳ｢どうやって……｣
ｿﾞﾑ｢トントンのテレポート！
魔法陣さえあれば、その中のもん全部飛ばせんねん！｣
ｺﾝ｢他国に易々と教えていいの？w｣
ｿﾞﾑ｢？別に、戦う予定ないやろ？｣
言うや否や、直ぐに連絡を取り始める
正直、今のU国の医療で助けられるかは曖昧な為
そういう支援が受けられるなら有難い限りではある
しかし、国同士のやり取りとなれば…
ここで単独で決められることでは無い
ｺﾝ｢まあ、俺が何とからっだぁには話つけるよ
今はAさんの命を第一に考えよ｣
ﾚｳ｢ん…｣
助けようと手を出すも、容易く零れ落ちる命を
レウクラウドはいくつも見てきた
だからそこ、何処かで諦めのようなものが芽生えたのだろう
Aの下に浮かぶ魔法陣は、複雑な模様を刻み
連動するように 幾つかが連なる
その動きを、ぼんやりと眺める
また、消えてしまうのだろうか…？
そう考えると、どうにも思考は定まってくれない
｢！レウクラウド様！心拍が上昇を始めました！
なんでこんな…内臓、外傷ともに回復が⋯⋯！｣
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
