パン屑59個 ページ12
『⋯⋯』
??｢⋯⋯⋯⋯｣
ただ少しの憎しみを含んだ瞳
それが綺麗に見えてしまったのは、きっと気のせい
そうでなくては、俺が見蕩れたなんてことになる
｢さあさあ！！5番は如何でしょうか？！
VIP席の方も値を張る商品です！皆様、さあさあさあ！｣
｢6,000だ！｣
｢6,500だすぞ！｣
『⋯宝石商、落とせ』
声を張る司会
俺が競り落としたからか、テンションが上がっているのだろう
こちらをチラチラと見ているのがよく分かる
ｺﾝ｢5番に、エメラルド150g！｣
｢エメラルド150g！さあ9,000万です！｣
｢ぐ…9,100！｣
ｺﾝ｢細々しいなぁ…どうします？まだいけます？｣
『こいつらもある｡問題ない』
投げた小袋から転がるルビーとサファイア
何度も憎んできた魔術が、ここで役に立つとは思わなかった…
まあ、魔力で手に入れられた宝石で命が救えるなら
安い事この上ないだろう
ー原石化(クリスタリー)⋯一定地帯から優れた成分を抽出する
範囲が広い程消費魔力は高まる｡その分より厳選される
抽出された成分は自在に変形させることが可能な為、
戦場で急遽武器が必要な時は頻繁に使われる
転がる宝石は、どれも1級品ばかり
当然だ｡俺が大量の魔力を消費して抽出したのだから
それに対して価値が着くのもまた当然
魔力で金の価値が着くものを生み出せる俺
勝てる相手なんて、居るわけが無い
ｺﾝ｢5番、ルビー30g追加！｣
｢ルビー⋯？！きゅ、9,700万です！！｣
司会の声に、会場が静まり返る
人1人ならともかく、同等の値段を2人も落としているのだ
当然、階下からの目線は鋭いものになる
しかし、それは当に分かりきっていた事だ
先程と同じ様に、VIPの札を貼られ運ばれる5番の檻
睨みながらも舞台袖に引かれる少年の目は、綺麗な緑色だった
Na｢よかった…ありがと、主｣
『⋯いいさ、お前が満足いったならそれでいい』
抱き着き、首元に擦り寄るNakamu
その表情は嘘偽りなく、あの2人が仲間なのを悟った
さて、あとはスマイルが言っていた2人だが…
その前に少し、面倒が起こりそうな予感だな…
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
