パン屑58個 ページ11
始まったオークションは、退屈な物だった
不思議な目の色の少年
整った体に 比較的手入れされた髪の女性
魔術師とタグ付けされた少女
緊張感がない眠たそうな少年
噛み付かんばかりの睨みを効かせる少年
赤子を抱く少女
纏めてステージに上げられた6人を見下ろすだけ
見れば見るだけ、気分が悪くなる
さっさと切り上げたいところだが…
目当ての少年等が分からない為、動けない
ちらりと舞台袖を覗けば、俺が1つも競り落とさないからか
慌てた様子の売人らが見えた
ここらで1つ動いてみてもいいが…
『⋯どれもこれも、興味ねぇな…』
Na｢⋯主は、どんなのほしいの？｣
『俺か？俺は…そうだな……
お前らみたいな、キラキラした原石がいいな｡一際綺麗な奴』
ｽﾏ｢ｯ…俺らの事、綺麗って思ってんの？｣
『そりゃあな｡大事な奴らに変わりねぇよ｡お前らは？』
未だ膝に座るNakamuの頬をなぞる
擽ったそうに身を攀じると、教えた通りの表情で甘く囁く
Na｢俺はね…とびきり気の強い奴と、眠そうな奴がいい｣
ｽﾏ｢俺は、頭がいいバカと、お母さんみたいなお節介焼き…｣
膝に手をかけて、構えと言わんばかりに顔を覗き込むスマイル
その頭を撫でてやると、満足そうに微笑んだ
手元の宝石に目をやりじっと見つめると
今度はその目をコンタミがに向ける
『俺は宝石の価値なんて知らねぇ｡4番と5番を競り落とせ』
ｺﾝ｢そうだねー…4番、純金50g！5番、エメラルド60g！｣
声を張るコンタミ
下の階の奴らが、一様にしてザワついたのが分かる
しかしそれも少しの間で、次々と値段が上がっていく
｢4番に8,000万だ！｣
『⋯ちまちま張るな｡確実に落とせ』
ｺﾝ｢りょーかい｡4番、純金20g追加！｣
司会｢70g！！1億です！他の方は居られませんか？！｣
辺りがシン…と静まる
他の値に上がらないようで、4番の檻にvipと札が貼られた
檻に眠る少年は、揺られた衝撃で目を覚ました様で
一瞬だけ、綺麗な青色の瞳と目が合った
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
