パン屑49個 ページ2
部屋を出ていった子供達は、白の裏庭に居た
城外へ出ようにも、門番がさせなかったからだ
いつもの様に、身を寄せて話し合う子供達
そこに、ラズの姿はない
ﾌﾞﾙｰ｢⋯なんで、お前らは良くて、俺はダメだったんだよ…｣
膝を抱えて蹲るブルー
その言葉は、ナッツとレーズンに向けられたのだと
考えなくても分かってしまった
ﾚｰｽﾞﾝ｢知らねぇよ｣
ﾅｯﾂ｢A兄ちゃんが
ブルーは頭良いからだって言ってたじゃんか｣
ﾌﾞﾙｰ｢⋯頭良くない…ただ、何も考えずに走ってただけだ
その行先が限られるのくらい、兄ちゃんにも分かるだろ…｣
ブルーに寄り添い、背中を撫でるクラン
何も言わないのは彼女なりの優しさなのか…
ふと4人の足元が、影で覆われた
見上げると、コンタミが4人を見下ろしていた
ｺﾝ｢あー、みーっけた
ナッツとレーズン、きょーさんが探してたよ？｣
ﾅｯﾂ｢あー……｣
ﾚｰｽﾞﾝ｢⋯すぐじゃなきゃ、ダメですか？｣
ｺﾝ｢そーだねぇ…俺らも暇じゃないし、急いだ方がいいかも？｣
首を傾げてそういうコンタミ
納得が行く答えだったのか、2人は腰を上げた
満足そうに微笑むコンタミに、クランが問いかける
ｸﾗﾝ｢貴方は、何で追いかけてきたんですか？｣
ｺﾝ｢んー…まあ、今後は一緒に動く子だし？
飛び出してったら心配くらいするのが普通じゃない？｣
ｸﾗﾝ｢⋯ナッツ、レーズン｡ブルーは私が居るから
2人はきょーさんの所に行っておいで｡話、聞いておいで｣
姉の様な存在にそう言われたからか、2人は素直に従う
後ろ髪を引かれる様にして、彼等は城に戻って行った
ｺﾝ｢⋯何が、そんなに嫌だったのかな？｣
ﾌﾞﾙｰ｢関係ないだろ｣
ｺﾝ｢そんな事ないよ｡ただ、なんでかなーって思ってさ｣
ﾌﾞﾙｰ｢⋯俺だって、守りたい｣
ｺﾝ｢優しいんだねぇ｡でも、優しいからじゃないかな｣
コンタミはそう言いながら、陽の当たる庭に目を向ける
裏庭とは違い、道が舗装され花々が咲く庭は とても綺麗だ
ｺﾝ｢なーんか勘違い…いや、うーん……してるみたいだから
教えておくけどね、外交って戦いの最前線なんだよ？｣
ﾌﾞﾙｰ｢⋯なんでだよ｣
ｺﾝ｢戦争になるか、穏便に済むか…
その交渉をするのが俺らの仕事だから
君の言動一つで国同士が戦ったり、和平結んだり…
そんな難しい世界だし、それを任されたのは誇っていいこと｣
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» コメントありがとうございます｡一段落着いたら、カウントをパンの個数にするのも、ありですね…とくめいさんも、体調気をつけてください｡これからも是非、よろしくお願いします (2023年3月2日 18時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。続編きちゃーー！！パン屑でパンが作れそう(？)体調に気を付けて下さいね！^^このお話がもっと評価されますように… (2023年3月1日 17時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年3月1日 16時
