story34 ページ43
ころんさんにはもう1つの過去があると知った。
その過去を聞いた。
私が小さい頃、ころんさんと出会った。
でも…覚えていない…
「覚えていない」と言った時、ころんさんはとても悲しそうな顔をしていた。
ダメだな…私…
ころん「小さい頃…約束…したんだ…Aちゃんと…」
『約束…?私と…?どんな…約束を…?』
ころん「Aちゃんと友達になってね…約束したんだ…“ずっと友達”っていう約束…」
覚えてないけど約束してたなんて…なんで私…覚えてないんだろ…
ほんと…ダメだな…私…
ころん「覚えてないよね…でも、覚えてないからって自分を責めちゃダメだよ?仕方ないんだよ。小さい頃のことなんだから。」
『ありがとうございます…』
ころん「でも、僕は忘れてほしくなかったな…」
『ごめんなさい…忘れてしまって…』
ころん「謝らなくていいよ。仕方ないんだから…」
『仕方なくないですよ。普通…約束はちゃんと覚えているはずなのに…私は忘れてるんですよ…だから、謝らなくていいよって言わないでください。』
ころん「偉いね。」
『偉くないですよ。』
ころん「僕からみたらAちゃんは偉いよ。」
『ありがとうございます…』
ころん「あのさ…小さい頃のAちゃんね笑顔が可愛かったんだよ…それでね、好きになっちゃったんだ…。でも…Aちゃんが転校して…途中から…もう1人好きになったんだ…そのもう1人があの過去なんだよ…
これで…片思いして何年経つんだろうね…ww」
なにも言えない…なにを言ったらいいのだろうか…
私はずっと黙った。
そして、沈黙が2、3分ぐらい続くところんさんが喋りだした。
ころん「もう、好きって知ってるから言うね…」
『は、はい…』
ころん「小さい頃からずっと好きでした。僕と付き合ってください…!
あ…返事はいつでもいいからさ、今日、返事はしないでほしい…ごめんね、こんなわがままで…w」
『はい…分かりました…』
なぜか、ドキドキが止まらない。
顔が赤くなってそうだ…
『えっと…自分の部屋に戻りますね…あの…返事考えますので…早いうちに返事します…だから待っててください…』
ころん「うん、分かった。そんな早いうちには返事しなくてもいいからね。遅くてもいいから。」
『ありがとうございます…』
私はころんさんの部屋を出た。
返事…どうしよう……
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はるか(本名) - 感動した!スッゴイはまった!何回も読み直した! (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: a73cb3bc09 (このIDを非表示/違反報告)
酢飯の晩ごはん - すっっっっっっごいメンヘラ感しますね (2022年7月3日 19時) (レス) @page39 id: ac6aa7b69b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - とっても面白いです!!コメントくれると嬉しいです! (2022年5月1日 14時) (レス) @page10 id: b5d794afb7 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 泣きました。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 2d409698c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - 落ち無しがいいです (2021年5月5日 17時) (レス) id: fa129e6f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みとと | 作成日時:2019年7月2日 23時