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〜時透視点〜



  「霞柱様。お向かい側、よろしいですか?」

時透 「え、うん。」


何なのこの人。急に入ってきて。

鬼殺隊専用ってだけで僕専用ではないから、別に入るなとは言えないけど。


昨日はAとあまり話せなかったし、物凄くむしゃくしゃしてた。

だから早く会いたくてこんな時間から来たのに。
この時間は、普段誰も来ない時間だから。
鬼殺隊って仕事大体夜だから。

でも、この人が来たから全部だいなし。
早く帰ってくれないかな。


  「霞柱様は、よくこのお店に来るのですね。」

時透 「…そうだけど。…君、誰?」

  「〜と申します。」


…この人、声小さくて聞こえないんだけど。
なんか用があるわけ?

 
A「おまたせしました。」


Aがふろふき大根を持ってきた。あれ?肉じゃがとか言ってなかった?


A「…材料がありませんでした…。」

時透 「あぁ、そうなんだ。」


フッ。

Aが相変わらずのうっかりさんで思わず笑ってしまった。


A「なっ!笑わないでよ〜!」

時透 「笑ってない笑ってない。…。」

A「誤魔化せてないよ。」

時透 「フフッ!ごめんって。」
 

頬を膨らますA。
本当に可愛い…。





…え、今僕なんて?


  「あの、霞柱様。」


向かいの人が、Aと僕に割り込むように入ってきた。
Aは、ハッとして店を出ていった。
材料買いに行くのかな。



こいつ…なんてことしてくれるの。



  「そのお味噌、私の家で作ったものなんです。」

時透 「…?あ、これ?」


このふろふき大根の味噌ね。

僕はふろふき大根を箸で切って口に入れた。


  「…どう…でしょう。」

時透 「美味しいんじゃない?」


味噌はあんたかもだけど大根の方はAが作ったから。


  「よ、良かったです。」

…なんかちょっとこの味噌苦い気が…。
なんか入ってるの?


  「それと…と、時透様!」




時透 「…!?」









目の前の人が抱きついてきた。


…は?




  「…時透様、私!」




時透 「…何やってるの。」


 

思わず突き放した。


Aが買い出しに出ていってて良かった。


…なんでこんなこと思うのかわからないけど。




  「時透様のことを…お慕いしております。」



時透 「………え。」



※訂正しましたすみません!!

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月29日 23時

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