検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:59,853 hit

20 ページ22

〜時透視点〜


時透 「平助。僕ならその約束、守れるよ。」



平助 「…破ったら…俺はお前を絶対に許さない。」


時透 「心配しないでよ。
何があっても僕は、Aから離れたりしない。
ちゃんと隣りにいて笑わせるよ。
お兄さんが嫌というほどにね。」

平助 「!?はぁ!?」


フッ。すごく慌ててるね。


時透 「俺は、死んでもAを守るよ。
俺の大切な人は、俺が守らなきゃ意味がないんだ。」



平助「………はぁ!?」


時透「え?」


僕、何かおかしなこと言った?
今のは結構真面目に言ったんだけど。
なんで平助はそんなに驚いてるわけ?


平助「…お前さ…









Aが好きなの?」




時透 「…好きだけど?」


好きじゃなかったら一緒にいないからね。
そして好きじゃなかったら顔も名前も覚えてないよ。


平助 「…そういう意味じゃねぇ…とも言えないけど、まぁ、そうだな。
お前、分かってないのか。」


どういうこと?
どういう意味で聞いたのか分からないんだけど。


平助 「それとも、初めてのことなのか。」

時透 「ごめん。さっきから何を言いたいわけ?」


平助 「…今、お前はあいつをどう思ってる?」


時透 「…なんで君に教えないといけないの。」

平助 「んだよ〜。恥ずかしがってんのか?まだまだ思春期の男の子だなぁ?」


時透 「…霞の呼吸…壱(平助「おいちょっと!待てって!悪かった!俺が悪かったから刀をしまえ!」大事なところで被せてこないでよ。」


本気で成仏させようかと思った。


平助 「まぁ、幽霊だし、なんも効き目はないんだけどな。殺すにしても、もう死んでるし。」

時透 「じゃあいいよね。」

平助 「良くない!たとえ幽霊でも刀は怖いんだよ!」


早く成仏してよ…。


時透 「…平助って、僕が忘れっぽいの知ってる?」

平助 「そういえば、Aと話してるとき、『それ誰だっけ?』ってよく言ってるな。」

時透 「そう。今まで人や物に興味を持ったこともなかったし、一日経てば必ず忘れちゃってた。」


…でも、平助のことはAと同じように、覚えてる気がする。



時透 「でもね。Aのことだけは、
 

昨日話したことも、名前も顔も、全部覚えてたんだ。」

21→←19



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。