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A「三色団子とみたらし団子をお持ちしました。」
?? 「ありがとうございます。」
胡蝶さんがきれいな笑顔をみせてくれる。
?? 「美味しそうね〜!Aちゃんも一緒に食べましょ!」
A「え!?駄目ですよ!お二人の分なくなっちゃいます!」
?? 「なくなったらまた頼めばいいじゃない!ささ、こっちにおいで!」
甘露寺さんが手招きをしてくれる。
A「えっと…じゃあお言葉に甘えて。」
私は甘露寺さんの隣に座った。お二人は、この世に潜む鬼を退治する、鬼殺隊に入っている。柱という、鬼殺隊で一番位の高い隊士。こんな可愛らしい姿のどこにそんな力が?
私は、2年前にこの街に来て、「ふじ」というお店を開いた。鬼殺隊専用の食堂である。
胡蝶 「ここはとても落ち着いていて安心できますね。」
甘露寺「みたらし団子も美味しいし!桜餅も絶品よね!どうやったらこんなに美味しくなるの!?」
A「多分お二人が疲れてらっしゃるから美味しく感じるんですよ。」
私もそこまでお料理が上手なわけではない。
胡蝶 「あらあら。いつ来ても美味しいですよ?」
甘露寺「そうよ!今度はみんなで来るわね!」
胡蝶 「なかなか難しいですけど。」
鬼殺隊は毎日忙しいらしい。柱皆で集まるのは柱合会議くらいだとか。
A「…大変ですね。いつでもいらしてください。」
甘露寺「キャ〜!Aちゃん!」
甘露寺さんが抱きついてくる。今始まったことではないが。年上の方なのにこんなにも可愛く見える…。
胡蝶 「最近どうですか?あまりこちらに来れなかったので、最近のことをお話しましょう。」
A「最近ですか。…ほぼ毎日時透君が来るんですよ。まぁ、以前からですけど。今も変わらず常連です。」
胡蝶 「この雰囲気が気に入っているみたいですよ。彼が口を開く時は必ずお店のことです。」
A「好かれる要素なんてどこにもないのですが。」
彼の好みでさえ知らないのに。そもそも彼自身自分のことすら分かってない。興味がないのか覚えてないのか。
胡蝶 「自信を持ってください。でも、あの時透君がこのお店やあなたのことをちゃんと覚えているなんて。珍しいこともあるものですね。」
A「…胡蝶さんは時透君をなんだと思ってるんですか。」
胡蝶 「なんとも思ってませんよ♪」
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