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〜時透視点〜


今日もいつものようにお店に行った。





時透 「…え?」



Aが倒れていた。


どうなってるのこれ。






時透 「…A?…A!?」



肩を揺さぶっても反応がない。

鬼?いや、そんなはずはない。
ここには、鬼が嫌ってるあの紫色の花が咲いてる。

じゃあ何があったの?


考えてる暇はない。


時透 「…えっと…銀子…だっけ?」


最近やっと覚えた鎹鴉の名前を呼ぶ。
銀子は僕の手に止まった。


時透 「近くの医者のところまで連れて行ってくれない?」

銀子 「任セテ!!」


僕はAを抱えて、銀子が向かう方へ駆け出した。








胡蝶 「あらあら。こんにちは時透君。」

時透 「あ…えっと…。」


誰だっけこの人。見たことある気がする。


胡蝶 「胡蝶しのぶです。Aになにかあったみたいですね。
すぐに治療しますから、中へ入ってください。」


僕は胡蝶さんについて行った。





胡蝶 「…栄養失調ですね。ほとんど何も食べてません。」


…嘘でしょ。
前にもこんなことあったよね?
あのときちゃんと言ったと思ったんだけど。


胡蝶 「もうすぐ起きると思うので、そのときはこちらを無理矢理にでも食べさせてください。」


そう言って胡蝶さんは美味しそうなご飯を持ってきた。


胡蝶 「私は少し席を外すので、よろしくお願いしますね。」


胡蝶さんは部屋から出ていった。



時透 「…。」


いつもよりも青白いAの顔を見つめる。





Aって本当に懲りないよね。


いい加減自己管理できるようになってくれないかな。
僕が来ないと何も食べられないの?
僕がどれだけ心配してるのかわからないの?
もっと自分のこと大事にしてよ。

次々に言いたいことが浮かんでくる。


あぁ、苛々する。

大体、なんでお腹空かないの?
それとも食べる時間がないの?
食べたくなくても食べないと人は生きていけないんだから、必要性くらい分かってよ。

鬼に食われて死ぬ前に、栄養失調で死んだらどうするわけ?

僕、君がいなくなったら生きる意味がなくなるんだけど。



…僕はどうしたらいいの。


大事な人を、本当に守りたい人を守るためには、

どうすればいいの?


誰か教えてよ。




  「…お困りのようだな。」

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月29日 23時

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