[朽縄てる美] 僕は、君の名前さえ[男主] (ページ9)

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八話【切り札】ページ9

｢何が来たか知らないけど…今更手札を増やそうが無駄だわさ！さっさと負けを認めるか投了するか…｣
｢副会長さん｣
僕は副会長さんの台詞を遮った
副会長さんが怪訝な目で睨み付けてくるが、僕は怯まず言った

｢…勝つのは僕だよ｣
副会長さんの目が見開かれる
怒る前に次の行動に移行しなければ
｢キャスト、『ハイパーエナジー』！｣
ゲージが4枚増え、6枚になる
｢そしてキャスト！『コールスーパーマシーン』でゲージ1を払い、デッキから《ブレイブマシン》を1枚手札に加える！｣

｢い、今更何が来ても…！｣
副会長さんの声に震えが生じている
思わず吹き出しそうになるが、堪えないと怖いことになりそうだ

｢そして、ライトにバディコール！｣

『リョーカイ！』
ガシャンと音を立て、ライトに舞い降りるようにして登場したのは僕のバディ、鳥神セイバードだ
｢っ…何が来たかと思えば、そんな弱いカードだわさ？｣
副会長さんが呆れたような表情で言う
確かにセイバードは打撃力は1、攻撃力は1000、防御力は3000と、単体ではなんとも頼りないカードだ

そう、『単体では』頼りないカードだ

｢ゲージ2を払い…《搭乗》！｣
｢《搭乗》…！？｣
突如、上空から巨大なロボットが降りてくる！
降りてくるロープに掴まれば、そのロープはロボットのコックピットに繋がっていて、僕がコックピットに飛び乗ったのを確認したセンサーが入り口をゆっくりと閉めた

巨大なロボット…『大剣神カイゼリオン』
僕の切り札で…僕のバディが最大限の力を出せるモンスター…！