[朽縄てる美] 僕は、君の名前さえ[男主] (ページ8)

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七話【劣勢？】ページ8

数ターン後、僕は完全に押されていた

｢獣神タイガトラスをアタック！｣
｢くっ…！｣
僕のセンターを守っていたモンスターは上半身は美しい女性、下半身は恐ろしい蛇をもつモンスター…メデューサに破壊され、僕の場にはもうモンスターはいない

｢エウリュアレー、ファイターにアタックだわさ！｣
今度は翼を持った女性が剣を構え、僕目掛けて切りつける！！
｢うぐっ！｣
痛みはないはずなのに、思わず尻餅をついてしまう
だが彼女は…エウリュアレーは場に戻らず、更に剣を構えた

｢まさか…二回攻撃！？｣
｢そのまさかだわさ！エウリュアレーは自分の場に『ゴルゴン』と名の付くモンスターがいれば二回攻撃を得るんだわさ！｣
そのまままた切りつけられ、僕は無様に地面を転がる
それを見て副会長さんはクスクスと笑っていた

｢…僕のターン…ドロー、チャージ&ドロー…｣
なんとか立ちあがり、体勢を建て直すが…まずい
冷や汗がこめかみを伝うがそんなの気にしてられない
今、朽縄さんの猛攻のおかげで僕のライフは3、朽縄さんは6

今、僕の手札は5枚…ゲージは3枚…
僕のデッキは《搭乗》すれば強くなる、それで逆転もあり得るだろう…でも、今はその《搭乗》が……

｢……｣
バディのセイバードが心配そうに見つめ、
朽縄さんはまだこちらを鋭い目線で見据えている
｢…っ…｣
セイバードは手札にいる、バディコールをしてライフを回復という手もあるが…今はまだ…

｢っ……ゲージ1を払って、キャスト！『そろそろ本気を出すぜ！』デッキから2枚、ドローするよ｣
これでゲージは2枚になり、手札には…

｢……！｣
ついに、僕の切り札が来た