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四話【ディザスター?】 ページ5

「副会長さん…どうしたの?」

臥炎カップ開催の前日の、まだ朝早い時間
寝る気にもなれず部屋でゴロゴロしていた僕は唐突に鳴ったインターフォンに驚いて向かうと、そこには副会長さんがいた
「…先輩、朝早くからすみませんがちょっとお時間よろしいでしょうか」
「えっ…あ、うん、平気だよ」
少しだけ声が震えた

そうして、二人で公園へ向かった
それにしても副会長さん、どうしたんだろう?
「…笹川先輩」
「?」
副会長さんの顔を見る
副会長さんの翠の瞳が僕をまっすぐに見ていた
「笹川先輩に教えたいことがあるんです」
僕に?どうしたんだろう?
そう思いながら見つめ続ける


「…ディザスターフォース、発動」


副会長さんが呟いた瞬間、何か不思議な感覚に呑まれた
一言で言うなら、「禍々しい」
そんな負のオーラが垂れ流しになっているような
うまく言えないがとりあえず良いものじゃないことは確かだ
それ以外にもう一つ
副会長さんの髪型が、服装が、変わっている
「ふ、副会長さん…その姿は…?」
情けなく声が震える
怖い、なんだかすごく怖い
副会長さんが口を開いた
「これが私の姿…この《ダークコア》のおかげで空気にならないで済んでいるんです」
そう言って黒いデッキケースに目のような物が付いた
「空気」という言葉に少し引っかかるけど、声が出せない
僕は、完全に怖気づいていた
そんな僕を知ってか知らずか、副会長さんは話を続ける
「朽縄てる美も仮の名…私は《ダークコア》と《名前》をあのお方から貰ったんです
そしてこれが《ダークコア》の力…この木を見ていて下さい」
頭がついていけない中、副会長さんに促され一本の木を見る
「…はぁっ!」
レジェンドワールドの武器、神武装アイギスを木に突き刺した
有り得ないことにアイギスが木を貫通し、引き抜くと穴ができていた
「なっ…あっ…」
本来ならカードの力が実現するなんて考えられないのに、この力は…
《ディザスターフォース》とは…

「…どうですか笹川先輩、先輩も、この力が欲しくありませんか?」
目の前に差し出され、黙り込んでそれを見る
副会長さんの顔、ダークコア、交互に見つめ

「……僕は、」
僕はダークコアに手を伸ばした

五話【本性】→←三話【臥炎カップ?】



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設定タグ:バディファイト , 朽縄てる美 , 非恋   
作品ジャンル:恋愛
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涼風リーフ(プロフ) - ふぉぁぁ!!これからどうなるのか、非常に楽しみです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2015年9月19日 22時) (レス) id: 4b30e18c0a (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 涼風リーフさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2015年9月13日 18時) (レス) id: 547497cd46 (このIDを非表示/違反報告)
涼風リーフ(プロフ) - 面白いです、更新頑張ってください!! (2015年9月13日 16時) (レス) id: 4b30e18c0a (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - がんばります!(`・ω・´) (2015年9月6日 6時) (レス) id: 547497cd46 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - がんばってくださいね(≧∇≦)/ (2015年9月6日 6時) (レス) id: 4aa146062c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゅり | 作成日時:2015年9月6日 0時

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