Rまでのカウントダウン：短編集【鬼滅の刃】

時透無一郎.1 ページ29

時透無一郎 (×柱の女の子)


『無一郎く〜ん！Aです』

無一郎くんの屋敷に来て声をかけるが返事はない。

寝ているのかな？


無一郎君が利き腕を怪我して不自由だろうから

治るまで面倒を見てくれとお館様に頼まれたのだ。

胡蝶様のところにいればいいのに

すぐにお家に帰るらしい。

鍵はかかっていると思うが物は試し

戸を引いたら、普通に開いた。

鍵をかけていないなんて、物騒すぎる。


『お邪魔します』

入って靴を片付けていると後ろから声をかけられた。

無「A？どうしたの？」

びっくりした。

振り向くと腕にぐるぐると包帯がまかれている。


『こんにちは、お邪魔してます。腕使えなくて大変でしょ？私、お手伝いを頼まれて』

隠の方も今日は忙しく、今日たまたま暇だっ私が頼まれたわけだ。

無「そっか」

さて、まずは


『では！まず洗濯！お昼はふろふき大根を作ります！そのあとは掃除かな』

無「お風呂は？」

お風呂・・・確かに。片手では難しいだろう。


『お背中流します！』

今日は快晴で、絶好の洗濯物日和だ。

隊服を洗って干して、布団も干して、布団たたきでこれでもかと叩く。

お昼ご飯を作って、少し休んで屋敷中掃除をする。

無関心だと思っていた無一郎くんは意外にも手伝ってくれた。




夕刻、洗濯物を畳み終え背伸びをする。


『うーん！』

夜ご飯を何が良いか聞いたところ「ふろふき大根」と答えられた。

お昼に食べた分も残っているし

ふろふき大根と何かにしようか。

サバの味噌煮は合うだろうな。

和風ハンバーグも合うだろう。汁物は圧倒的、味噌汁だよね。

ご飯は味がついてるのがいいよね。炊き込もう。

無「A」


『は、はい！』

無「お風呂入ろう」

お湯が溜まったようだ。

脱衣所に入ると普通に脱ぎだす無一郎くん。

腹筋が・・・！

14歳とは思えぬその体つきを直視できなくて後ろを向く。

無「ねぇ、一緒に入ろうよ」


『入るよ！？腕、怪我してるし！お背中流します！』

振り向くとすぐ近くに無一郎くんの顔が

無「そうじゃなくて、一緒に入りたい。 ダメ？」


え

一緒にお風呂って・・・服脱いで一緒に入る系？

近い！可愛い！でもだめ！


『一緒にお風呂とかはお付き合いしてる男女がするの！』

私と無一郎くんはそんな関係ではない。

私は、好きだけど・・・。

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