猗窩座が弱い鬼を好きになる【猗窩座】

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頭が重い。痛い。熱い。くらくら、ふわふわする。


あれ、私着替えてたような・・・。

目を開け、視線を動かすと、6つの目と目が合った。

黒死牟が隣で寝ている・・・。

がっつり目が合ってる。どういう状況だ。

しかも、自分は黒死牟の手を握っている。

これのせいで、黒死牟は気を使ってここにいてくれたのだろうか。


『すみません・・・。』

と言って、手を離すと少しだけ悲しそうな顔をした気がする。(気がする)

寝ながら、黒死牟の手握っていたのか・・・。

黒「・・・水をもってこよう・・・」

と言って起き上がり、黒死牟は水を取りに行った。


『はぁ・・・』

ゆっくりと起き上がる。今は何時だろうか。

服も布団も何となくだが上質な物のような気がする。

辺りを見渡すと、桶とタオルがあり

付きっきりで看病してもらっていたことがわかる。

あとで、黒死牟にはちゃんとお礼をしないとな。

次会ったら、堕姫と妓夫太郎にもお礼をしよう。


なんてぼーっとする頭で考えていると、何か匂いがした。

柑橘系のような、甘い匂い。

のそのそと布団から起き上がり、襖をあけて廊下に出る。

だんだんと強くなる匂いにつられるように、匂いのする方に歩いた。

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