猗窩座が弱い鬼を好きになる【猗窩座】

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猗窩座「A」

星を見ていると猗窩座に名前を呼ばれた。

今日で何度名前を呼ばれただろうか。うれしかった。

近づいてきた猗窩座は無言で私の頭をいつものように優しくなでた。


え、なになに？なんで？てかなんで無言！？

顔を見ればわかるかなと思ったのと、どんな表情でなでているのか気になっていたため少し目線を上げて顔を見た。



え・・・・


すぐに目線をそらし、下をむいた。びっくりした。

そんな猗窩座の表情見たことがなかった。だって、

彼の表情はとてもやさしかったからだ。

今まで見てきたどの表情よりも。例えるなら、例えるなら！(2回目)

愛おしいものを見るような目で私のことを見ていた。


自分がドキドキしているのがわかる。

顔に熱が集まる。寒いはずだったのに今は熱い。

うぅぅ。そんな優しい目で見ないでほしい。恥ずかしくて、死んでしまう。



その時、猗窩座は私をなでていた手を頭の後ろに滑らせ、自分の方に抱き寄せた。

頭が猗窩座の胸にあたり、猗窩座の心音がすぐ近くで聞こえる。


え、抱きしめられている！？


と思ったのと同時に


？「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り」



という声と共に猗窩座の背後に左右違う柄の羽織を着た鬼狩りが現れた。


刀は猗窩座の首を狙っていた。

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