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14.猗窩座視点 ページ14

Aに無理をさせてしまったため

気分転換にこの間見つけた星が綺麗に見える場所に連れて行こうと思い

Aを外に誘った。

「無理にとは言わない」というと、『行く!』と嬉しそうな声で頷いた。

道中Aは寒かったのか、俺に「寒くないの?」と聞いてきた。

前に、堕姫に着物を頼んでいたな。

明日当たり取りにいこう。

でないとさらに寒くなってしまう。


猗「そうか・・・。早くしないとな」

と思わず口に出してしまったが、Aは気にしていない様子だった。


ある程度は歩いて登れたが、ここから先はAには厳しいだろう。

足場がなさすぎる。

誤って落ちてもおかしくないため、Aを横抱きして登った。



横抱きしているとAの視線を感じ、見てみると目が合った。

「フッ」と笑うとAは目をそらし、顔が赤いのを隠すように下を向いた。

見ているのがばれて、恥ずかしかったのだろうか。

頂上に行くと、『ここで何するの?』と聞かれ


猗「Aに星を見せようと思い連れてきた。」


と答えた。

意外な答えだったのかAは少し驚いた後ゆっくり空を見上げた。

『わぁー!』

とAの声がし

『すごく綺麗!ありがとう猗窩座!』

と俺に礼を述べた。


いつも微笑んでばかりの彼女は今日は星を瞳いっぱいに映して

少女のような無邪気な笑顔を見せた。


それを見て

何と言っていいかわからない感情が、何なのかわかった気がする。


この感情は、「守りたい」と思う感情だ。


彼女の事を、彼女の笑顔を、「守りたい」と思った。



空を見ているAに声をかけ、近づき頭をなでた。

こちらを見たかと思ったら、すぐに目をそらされた。

耳が赤い。照れているのか?




自分の中で今まで動いていなかった何かが、動き出したような気がした。

何となくだが、俺は昔も誰かを「守りたい」と思ったのだろうか。

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煉獄杏寿朗おし(T_T) - きずいたら新しいのができてて少し驚き(作成が早い)次も頑張ってください!。 (2020年12月18日 22時) (レス) id: 46673ea268 (このIDを非表示/違反報告)
てみぃ(プロフ) - 煉獄杏寿朗おし(T_T)さん» 無理しない程度に頑張ります!労りの言葉が・・・心に、染みます(泣)寒いので温かくしてお過ごしください! (2020年12月18日 1時) (レス) id: 3dbaf75c68 (このIDを非表示/違反報告)
てみぃ(プロフ) - シュガーさん» 上弦の血ってジュースなんすよ・・・。(違う)労りの言葉が心に染みます。ありがとうございます!頑張ります! (2020年12月18日 1時) (レス) id: 3dbaf75c68 (このIDを非表示/違反報告)
てみぃ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろさんコメントありがとうございます!できるだけ早く猗窩座を帰らせます! (2020年12月18日 1時) (レス) id: 3dbaf75c68 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄杏寿朗おし(T_T) - 無理しない程度で2頑張ってください (2020年12月17日 21時) (レス) id: 46673ea268 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てみぃ | 作成日時:2020年12月6日 22時

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