猗窩座が弱い鬼を好きになる【猗窩座】

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※少しグロイかもです(すみません)



夜も深まる頃、本当に猗窩座が人間を持ってきた。若い男性だ。

無理吐きそう。

猗「一口でいい。とりあえず食ってみろ。」

『無理。』


猗「最初から何もせず無理と言うな。とりあえず、一度食ってみて判断しろ。」

う、ぐうの音もでない正論。

けど無理本当に無理。グロイ。

猗窩座が一口程の大きさにちぎってこちらに持ってくる。

ひぃぃぃ！無理だよ( ﾉД`)

肉片を渡されるが、無理だ。

いつ吐いてもおかしくない。それくらい今は気分が悪い。


『猗窩座せっかく持ってきてくれたのに、すごく申し訳ないけどやっぱり私には無理だ・・・。ごめんなさい』


半泣きの状態で肉片を返し、洞窟の奥に走り、枯れ葉のベットにうずくまった。


心臓がどきどきして、呼吸をするのが苦しい。

何か詰まったような感じが胸の近くにある。吐きそうだ。







1時間程するとだいぶ楽になった。

猗「A」

猗窩座に呼ばれ振り向いた。謝らなくちゃ。


『猗窩座、本当にごめんなさい』


土下座した。

上弦の厚意を粗末にするなんて殺されてもおかしくないのでは


猗「俺のほうこそ、無理をさせてすまなかった・・・」

それから沈黙が続いた。

数分の沈黙を破ったのは猗窩座だった。



猗「A」


『は、はい』


猗「気分はどうだ」

心配してくれてる。優しい。紳士だ。


『もう大丈夫』


猗「そうか・・・。」

また優しく頭をなでてくれた。う、なんだか照れる。

猗窩座はどんな表情で私の頭をなでているのか気になった。

次なでたとき見てやる。


猗窩座「少し外に出ないか？無理にとは言わない」

体調も良くなったし、日の出まで時間があるので問題ないだろう。


『行く！』


猗窩座と二人で外に出るのは初めてで、嬉しくなった。

さっきの男性は、私が吐きそうになっている1時間程で猗窩座が片付けたようだ。

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