大食い大会(前篇) ページ5
「さぁ！やってまいりました大食い大会！！さぁて優勝するのはどなただろうか？」
変にはりきった司会者。それに合わせ…
「ヒューヒュー！！」
乗りに乗りまくった観客達…あぁ、どーしてこうなった？
まぁいっか！たくさんおいしいものたくさん食べれるしね！！
＊
「神也なら大丈夫だって！イケるイケるぅ」
「というか神也、てか大食い暴力女以外誰が出るんだよ」
「あぁ、それ言えてるわー」
ん？話が読めないんだけど。クラスのみんなどうした？
まぁさっきまでの話を聞いてなかった私が悪いんだけど…
「えーと、みんな、ドウシタンデスカ？」
するとクラスのみんなは…
「お、やっと乗る気になったみたい」
「んじゃあ、参加者名簿に…」
あぁ、参加型のイベントね。この学校でよくある…て…！！？
「ちょちょちょちょ…！待って、待ってよ！何ソレ美味しいの？」
最後の「何ソレ美味しいの？」はお決まり文句だから良しとするけど、
その前に発した言葉は焦りと驚きで気味の悪い言葉になっていた。
…何のイベント？
「神也の大好きそうな“わんこそば大食い大会”だよ！」
「お、大食い大会！？」
私の目が光った。当たり前か。
そんでもって…
「出る出る！！いつ？ねぇそれいつなの？」
「えーと、一週間とちょっと先…」
そう私のクラスメイトで学級委員の女の子が言おうとした時、ちょうど私の…
「大食い暴力女、またお腹鳴ったぞ」
デリカシーの無い奴め！！
うぅ、恥ずかし…早く大食い大会始まんないかな。
絶対優勝してやる！
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作者名：りあ | 作者ホームページ：http://kabepurodaisuki
作成日時：2016年4月5日 11時
