飛行機(前篇) ページ1
私の名前は神也。
食べ物大好き、中２。
暇な時は、チャットルームに行く…それが私の日常なんだけど、
「ここ、どこだろ……」
ただ今絶賛、迷子。
「ここドコ？私は誰…なんてね……いやいや冗談言ってる場合じゃない。誰か―！」
私は今、電車を降りて田舎のおばあちゃん家に行こうとしてるのに…
道がわからん！！
私はそんなに方向音痴ではないんだけど、この街、すごく入り組んでるみたい。
今居るのは、古い家が立ち並ぶ住宅街。で、おばあちゃん家はたしか、丘の方に…
「丘はドコ！！？」
そう、丘がない。いや、そんなことはないんだけど丘が見当たらない。
そして人に聞こうと思うんだけど…
「ああ、そこの紳士さん！道を教えてください」
「はぇ、わしは耳が遠くてのう」
このありさま。ん？紳士なのにって？ご高齢の紳士なんだよ…
腕時計で時間を確認すると、今はお昼の２時。
３時までに家に着きたいところなんだけどこれじゃあ無理。
ど、どうしよ。田舎だからスマホは圏外。うぅ。
とりあえず歩く。うん。歩こう！
あーるーこー♪…あの曲が…
＊
３０分は経った。足はすでに棒。
「だ、誰かぁ〜」
私、まさか降りる駅間違ってないよね？
大丈夫だよね？？
「お願い、誰かぁ〜」
こう言っても無駄なことは分かってる。けど言いたくなるのが人間の道理ってやつじゃ…
「呼んだ？」
な！！？変な人が私の目の前に！！！？
「うわぁぁぁぁぁぁ！神様仏様助けて！…って、子供じゃん！！」
「いや、君も子供だけど」
私の目の前に、１５６センチ(私と同じくらい)の身長の男が現れた。
…歳は同じくらいに見える。ちょっと細身で茶色の髪をしてて顔は外国人っぽい感じ。
誰？コイツ…
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作者名：りあ | 作者ホームページ：http://kabepurodaisuki
作成日時：2016年4月5日 11時
