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「A、まだ寝ないのか、い…?」
ありゃりゃ、机に突っ伏したまま寝てしまったんだね
Aを抱き上げて布団に寝かせる、目の下に酷い隈が出来ていて
可哀想に思えた
目元を指で撫で上げたら、Aが寝るまで眠らないと決めていた気持ちが緩んだのか睡魔に襲われた
少しだけ、とAの隣に横になり部屋に戻ろうと思ったけれどどうやれ眠ってしまったみたいだ
ーー
カーテンから漏れた光が眩しくて目を覚ました
寝てしまった、そう思いAの顔を見ると少し熱っぽい
「A?A、大丈夫かい?」
額に手を置いたらギョッとした
高熱だった
「まずいね…」
とりあえず、汗をふこうとAの上半身を抱き起こしてみたらシャツが汗で背中に張り付いていた
ここまで、汗をかいているのなら脱水症状も心配だな…
Aのシャツのボタンを外して服を脱がせた
女性に対して黙ってこんな事をするなんて許されないことだけどAは妹、そう自分に言い聞かせて濡らしたタオルで汗を拭う
新しい服、と周りを探したがAの服が見当たらず
仕方なく私の寝間着を着せた
ハァハァと荒い息をするAを腕に抱いて恐怖を覚えた
どう、すればいいんだ…
「国木田君!」
戸惑った私は咄嗟に国木田君に電話を掛けた
「太宰!!貴様どこをほっつき歩いておった!
今、何時だと思っている!」
「Aが…!Aが!」
「Aがどうかしたのか?落ち着け阿呆!」
「酷い熱なんだ、どうしたらいいかわからなくて…それで、!」
はぁ、と電話越しで国木田君の溜息が聞こえた
「太宰、落ち着け
Aは大丈夫だ、人はそう簡単に死にはせん
ましてやお前の妹だぞ?」
「でも…苦しそうでっ…」
「お前が落ち着かんでどうする!!このど阿呆が!Aを不安にさせるな!」
国木田君が恫喝した
体に力が戻ったような気がした
「おに…ちゃん…?さむい…」
「寒い、のかい?」
「寒いのか、おい太宰、布団と氷枕、飲み物、温かい食事を用意できるか?これから熱が上がる、注意しろ」
「わかった」
国木田君の助言でAの看病が出来た
柄じゃ無いけど今度お礼を言わないとね…
「A、お粥を作ったよ
食べられるかい?」
「うん…ありがとう…」
お粥を出した時Aが言葉を失った
体に良いもの、滋養強壮、それを考えて作ったら
凄いものが出来てしまった
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リミ別垢(プロフ) - そら豆さん» コメントありがとうございます!共感してくださる方がいたっ!嬉しいです!社長と首領かっこいい! (2017年5月29日 23時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
そら豆 - めっちゃ分かります!社長と首領って双黒っぽい、てか双黒ですよね!あの2人カッコよすぎ! (2017年5月28日 10時) (レス) id: 59db3b7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
リミ - 秋桜さん» コメントありがとうございます!ですよね!社長とロリコンさんの双黒いいですよね!コメントありがとうございます! (2017年5月15日 20時) (レス) id: ee964ed98b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - 呼び方ですが…梶井→かじ檸檬、芥川→やつがれ、太宰→だざぁ…とかですね。あだ名付けるの楽しいです。社長と首領(ロリコン)の双黒…なんか悪くないね! (2017年5月14日 7時) (レス) id: 82357cb6e1 (このIDを非表示/違反報告)
リミ別垢(プロフ) - 黄昏さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年4月28日 18時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リミ x他1人 | 作成日時:2017年3月22日 21時