[文豪ストレイドッグス]掴んだこの手を、もう離さない[芥川龍之介][太宰治]

好きと居場所 ページ2

、
太宰side


マフィアから、明日逃げ出した事にしようと今日は家でゴロゴロしていた

Aは家に帰ってから上の空、大体理由はわかる



その時、静かだった部屋に携帯の着信音が響いた

Aが携帯を見つめ、なかなか出ようとしない


｢出ないの？｣

｢非通知…｣

｢出てご覧、変な輩だったら私が変わってあげるから｣


Aは携帯を耳元に当て恐る恐る声を出した


｢…はい｣


そして、驚いたような顔をした


「広津…さん…？」


まさか、ありえない

あれ程私がAとマフィアの接触を阻止してきたんだ

何故、携帯の番号が知られた？

何故、今更Aを


「あぁ、もう少し管理をしておくべきだったね…
私の失態だ」


ーー
Aside


『A君かね、久方ぶりだ』

「広津…さん…？」


何で、何で広津さんから電話が？

そんな、今更…


「あぁ、もう少し管理をしておくべきだったね…
私の失態だ」


兄さんが驚く程冷たい声でそう言った

そして私の手から携帯が消える


「お久しぶりです、広津さん
私の妹に何か御用ですか？」



「…芥川君が…？カルマトランジット…何を今更
私達兄妹はもうマフィアに関係ないでしょう？」

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