やっとですか、江口さん。

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数年後



あれから彼女とはまだ会っていない

ありがたいことに僕はあれから声優として軌道に乗ることができ
徐々にいろんなお仕事をさせてもらえるようになってきていた。



そして今日はまたあの東のエデンの時と同じスタジオでの収録


その日前のお仕事が早く終わり、少し早めにスタジオに入っていた




「おはようございます。」



スタジオの扉を開けていつも通り挨拶をする




「あ、おはようございます！早いですね。」


少し低めの女性の声



聞き覚えるある声に、その人の顔を確かめると
そこにはあの時の女性が立っていた





「あ、東さん…！お久しぶりです！覚えていますか？」



「もちろんです笑江口さんこそ覚えててくださってたんですね！」



「当たり前ですよ！」




あれから会っていなくてまた会えないかと思っていた。
数年前に見た彼女と今目の前にいる彼女は


なにも変わらない可愛らしい笑顔で
少し変わったと言えば髪を切ってショートになったことと

しっかりしている立ち居振る舞いに、当時も無かったものの
もうまったく新人の雰囲気はどこにも無かった。








「私、このアニメ担当なんです。助手なんですけど…なので、よろしくお願いしますね！」



「そうなんですか！嬉しいです、こちらこそよろしくお願いします！」

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