完成！！ ページ44
『おぉ…包丁の形になってきている……』
メルク「ん、あぁ…結構……もう少しで……完成に近い……」
途切れ途切れ短く返事をする彼女はシュリンシュリン、と鳴らしながらジッと包丁を加工し続けている。メルクの星屑をキラキラと散らしながら加工されていく金属は色んな工程を踏んで、ようやく完成したようだ。
メルク「ふぅー……よしっと……！あとは…柄の部分に………」
『お、まだ完成じゃないのか？』
メルク「形としては出来てるが……あと、私の初めての作品としてはもう少しだ……あと、ここに、こうして……」
『！！』
そう小さいナイフで柄にうっすら小松、という名と共に2代目メルク、という刻印の場所を決める下書きをしていて
『…メルク、それ……』
メルク「ん…あぁ……うん。真の2代目としての包丁だからね……作った印もあるけど……それよりもこれが私にとってのスタートだって、印をつけたいんだ。」
(…一人称が……そっか、あの時の初代メルクを名乗っていた彼女とは違う。本当に自分が2代目だって自信を持っているんだ…)
話ながら真剣な顔で、ナイフに書いた下書きの刻印を元に始める。少ししか時間を共にしていないが彼女がコンナニも輝いているのを見てなんだか胸がいっぱいだ。
メルク「………………ふぅっ……出来た！！」
『おぉ…すごい、な……』
メルク「うん、納得できるものが出来たよ！！」
ギラギラと見るだけですごい切れ味が伝わってくるその包丁は、ほんのり紫がかっていて私の包丁に負けないくらいの……初代と、2代目メルクしか出せない特有の雰囲気の様なものは色、形、輝きすべてに表されていた
『…あぁ…本当に、綺麗で……メルクらしいよ。』
メルク「……あぁ…そうかも、知れないね。」
私の言葉に一瞬驚いたメルク、しかしすぐに芽を細めて嬉しそうにしたメルク。2人して顔を見合わせて笑うと暫く包丁を見てから、あ、と声をこぼす。
メルク「そうだ、少し切れ味を…」
包丁を上にあげた瞬間、風が切れる音がして思い出した方向は温泉。
『…あっ、やばい。』
2人がその温泉に入っていることを思い出し、慌ててナイフを持って構える
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reetlu(プロフ) - ねこ大好きさん» ねこ大好きさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けますととっても嬉しい限りです('∀`)♪頑張って早く更新出来るよう書きますね！！ (2022年6月23日 15時) (
レス) id: 9798949604 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 面白くて一気見しました！続きを楽しみに待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page29 id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年5月31日 1時
