メルクの星屑！ ページ39
『………洞窟の中でも光っていたが地上だとこんな…まるで宝石の反射も星のまたたきも兼ね備えている…不思議な石だ……』
メルク「この世のあらゆる物質を研ぐことが出来る幻の砥石……これが、メルクの星屑…なんて美しいんだ……！！」
手に取ったメルクがその輝きにうっとりとしているとトリコも1つ、メルクの星屑を手に取った
トリコ「約束だぜ、メルク…これで小松の包丁を作ってやってくれ……！！」
感動した小松くんがジッとトリコを見て小さく頭を下げた
小松「トリコさん……！！あ、ありがとうございます…僕の為に……」
トリコ「ん、いや、なんか研がねーとほら……調味料の粉がとれねーからさ。」
感動していた小松くんの顔は一気に呆れたような、うっすら予想していたという顔に戻り、苦笑いだ
『おま……はあ……』
小松「あぁ……はい、そーですよね……はは……」
いつも通りぶれないトリコの事を見ているとメルクが砥石を持って力強く立ち上がる。その瞳は決意し、どこか嬉しそうだ
トリコ・小松「「『 ！ 』」」
メルク「……もちろん、任せてくれ！！」
ニコッと笑って唐突に工場の方に向かうと石を切る音ともにゴトン、という重い音。何事かと思って見に行こうとしたがすぐに何かを持って帰ってきたメルク
『…！それ、』
メルク「竜王デロウスの牙…Aは、違う八王のモノ…デロウスよりも強い物を持っているようだけど……」
小松「えっ！、それって……」
トリコ「…あのナイフそんなにすごいもんだったのか、」
『まぁ……そんなに目立たないようにしてもらったから、うん…』
そう言いながら私の腕をちらりと見た…彼女には私のナイフの素材が何か、わかっていたようだ。2人ともメルクの視線でナイフだと察したように牙と私の腕を交互に見る
メルク「1万年は生きたと言われる伝説の竜…デロウスは生涯たった1本しか生えない牙の身でこの世の王と成った最強の竜……これは、その牙の1部だ……」
その言葉に私はもちろん小松くんやトリコも口を開けてその白く輝く牙に釘付けだ。
メルク「その昔、師匠が発見したデロウスの化石から採取したものだが……あまりの強度に加工が難しく長年眠っていた素材……」
『なら…』
メルク「あぁ、メルクの星屑なら…出来るんだ…！」
小松「………………え……ま、まさかそんな貴重な素材で……ぼ、僕の……包丁を…？」
その言葉で私たち3人ともハッとする
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reetlu(プロフ) - ねこ大好きさん» ねこ大好きさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けますととっても嬉しい限りです('∀`)♪頑張って早く更新出来るよう書きますね！！ (2022年6月23日 15時) (
レス) id: 9798949604 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 面白くて一気見しました！続きを楽しみに待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page29 id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年5月31日 1時
