探していたものと無条件のおかえり ページ32
初代メルク「はぁあ……小さい頃から懐いてじゃれて来てると思っとったのは…ずっと私が何を言っているのか聞き取りたかったのかぁ……」
トリコ「…………でも、安心しな……娘さん、きっちり仕事はこなしてたからよ…」
初代メルク「ほ…本当か……！？」
『あぁ、見事だったよ……貴方にそっくりで…………』
トリコ「なんだかんだ今では立派に2代目としてやってるよ！」
初代メルク「そうか………」
ホッとするメルクさんは研ぎ師としてはもちろんだが、親の顔そのものでもあって、初代を思い出して涙目になっていたメルクの事を思い出して合わせたいと思いながら
トリコ「俺がここに来た理由だが、2代目もそれを欲しがってる…それに、俺の方もオヤジから依頼なんだよな……」
初代メルク「ふふ……あぁ、聞いとるよ。着いて来い、案内しよう…………メルクの星屑の場所へ…！！」
そう言って背の高い包丁たちを見送ってもっと深く、暗い場所へ進んでいるはずが逆にドンドンと金色を帯びて明るくなっていく洞窟内はまるで宝石箱みたいでワクワクしていると広い場所に出た
初代メルク「…さぁ、これがメルクの星屑じゃ！好きなだけ持っていけぃ…トリコ！！」
そこには人間の背を軽々と超えるが地下の洞窟にあるなんて信じられない程綺麗輝きを放つメルクの星屑が沢山地面から生えていた
トリコ「おぉ……！！」
『わぁ……これ、本当……すごい、綺麗……』
トリコ「んじゃぁ……貰っていくか、っとぉ……！」
貰ったピッケルで堀り初め、大きく真っすぐ伸びていたメルクの星屑が削られていく。それを持っていきやすいように加工しようとしたがトリコに止められる
『よし、……って、トリコ、』
トリコ「俺1人でやっからいいよ、初代と話したい事あるだろ？」
『…ありがと、』
ニカッと笑ったトリコに甘えて近くで作業をしているメルクさんの近くに行き、その様子を見る
『メルクさん、』
初代メルク「ん……どうしたんじゃ、A…」
『その……ぇっと…』
初代メルク「…おかえり、」
『！…た、だいま……』
昔から、何も聞かずにおかえり、と言ってくれるメルクさん。皆から怖いと言われる理由の顔は優しく笑っていてちっとも怖くない
(…もっと人と話せば、メルクさんの良い所が世間にわかってもらえると思うのに…)
作業していた手を止めて軽くタオルで手を拭いたメルクさんは私の頭を軽く撫でる
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reetlu(プロフ) - ねこ大好きさん» ねこ大好きさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けますととっても嬉しい限りです('∀`)♪頑張って早く更新出来るよう書きますね！！ (2022年6月23日 15時) (
レス) id: 9798949604 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 面白くて一気見しました！続きを楽しみに待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page29 id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年5月31日 1時
