親の顔 ページ31
トリコ「や、やっぱり…！」
『そりゃメルクも不安になる…』
初代メルク「ん？もしや2代目……私の娘に逢うたか！どうじゃった？娘の仕事っぷりは？」
『いやぁ…色んな意味ですごかったよ。』
ウキウキと弾んだ声でしゃべるメルクさんに素直な感想を伝えるとニコニコと笑顔になる
初代メルク「そうじゃろ、すごかっただろう？なんたって6年前、あの娘がまだ１５歳の時にすでに研ぎ師としての腕は私と変わらん技術を持っていたからのぅ…ふふ、あの娘は天才じゃ！！」
さっきとは比べ物にならない優しい声と表情でメルクのことを話すメルクさんに察してしまって私はメルクに同情をする。
(…ま、まさか行っていたとしても全く聞こえてないということは伝わっていないと一緒だ…そりゃああんな消極的になる訳だ…)
トリコ「あ、あんた6年前、2代目になんて言ってここへ来たんだ？」
初代メルク「ん、ヘビーホールに向かうことはつ伝えたが…」
トリコ「砥石の採掘のためか？」
初代メルク「いや…リュウさんから包丁の依頼を受けておるんじゃ…アカシアのフルコースメニュー、エアという名のサラダを捌く包丁をのぅ…」
トリコも娘にその言葉はちゃんと届いていなかったと言おうとしていたのだろう、様子を見ながら質問を重ねるがまさかの言葉が出てきた
トリコ「『！！！』」
初代メルク「その依頼を受けた時点で私は事実上の引退を決意した。その包丁は大量のメルクの星屑を使わなければならんし…しかも完成までに長い年月を要する……その包丁はおそらく私の人生の最後の作品になるであろうからのぉ。」
『そのことは…娘に伝えたのか？』
初代メルク「もちろん、事細かに全部説明したが、その上で2代目はお前に託した…とな！！」
キリッと拳を握って笑ったメルクさん、本当に申し訳ないと私もトリコも感じながら事実を伝える。
トリコ「それ全部……………」
『聞こえていなかったと思うぞ…』
初代メルク「えーーーーっっ！？なんで！？！」
『そ、それは…』
トリコ「あんた、声めちゃくちゃ小さいから。」
私がどう伝えようか迷っていたがスパッと言ったトリコにメルクさんはショックの表情で頭を抱える
初代メルク「な、なな、なんてこったーーーーっ！！」
『ま、まぁまぁ…仕方ないよ、その石も最近見つかったものだし…』
ガックリと肩を落とすメルクさんの腕を励ますように撫でるがため息を1つ
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reetlu(プロフ) - ねこ大好きさん» ねこ大好きさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けますととっても嬉しい限りです('∀`)♪頑張って早く更新出来るよう書きますね！！ (2022年6月23日 15時) (
レス) id: 9798949604 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 面白くて一気見しました！続きを楽しみに待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page29 id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年5月31日 1時
