先代のペット？ ページ21
小松「ぁ、Aさんですかー…って！！むぎゃあぁぁあーーっバケモノーーーっ！？？！」
『ぉ？ヴァンパイアコングか、』
小松「ぎゃぁああぁっ！何でそんな冷静なんですかぁっ？！」
階段の方から勢いよくバサァッと音を立てながらリュックを背負ったヴァンパイアコング、威嚇している姿を正面から見ていると後ろに回り込んだ小松くんが大きな声で叫んだ
メルク「やめろポチコ！彼らはお客様だ！！」
小松「……え？」
『…あ、ポチコ……って名前…って事は……』
結構ギリギリまで近づいてきたそいつはメルクさんの声で少し後ろに下がり、背を向けリュックを下ろすように促した
メルク「驚かせたね…こいつはペットのヴァンパイアコング、名前はポチコ。」
小松「ぽ、ぽちこ……？」
メルク「もともとは師匠が可愛がっていたペットだ。包丁の配達をしてくれる利口で人懐っこいゴリラさ。」
『やっぱり……すごい成長したな………』
小松「ほ、包丁の…配達ですか……」
メルク「依頼された包丁の受け渡しはほとんどこいつが行っているんだよ。」
小松「えーそうなんですか！？」
どこかで見たような気がしていたが、小さい頃に見たあの赤ちゃんゴリラとは思わず驚いているとメルクさんも慣れた手つきでリュックを回収し、軽く撫でる
メルク「あぁ、お帰りポチコ。ご苦労だったな…」
そう言ったメルクさんにプギ、と小さく返事をしたと思いきやすぐに近くにあった大きく長い樹にスルスルと登っていき頂上で立つ
小松「あぁ…あの樹は巣だったんですか…コウモリみたいな顔しているけどぶら下がらないんですね…なんとも堂々たる直立。」
『…め、珍しい……』
メルク「……………さ、仕事だ！今日も依頼がわんさかだよ！！」
小松「はいっ！研ぎましょうメルクさん！！」
少し間を開けたが、何もなったように振舞いながらメルクさんはリュックを抱えて工場の中に入る。
部屋の真ん中にある切り株にとりあえず出すとザっと100くらいの様々な形、大きさの包丁が積み重なって宝の山の様だ
小松「うわぁあ…これ全部包丁ですか！メルクさん！！」
メルク「あぁ、そうだよ。世界中の料理人から研ぎの依頼を予約されてきた包丁で1日100本近く届くかな…」
小松「ひゃ、100本……！？」
嬉しそうに声を弾ませ、キラキラとした目で包丁を見ながら100という数字に目を丸くした小松くんは改めてその小さな山を眺める
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reetlu(プロフ) - ねこ大好きさん» ねこ大好きさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けますととっても嬉しい限りです('∀`)♪頑張って早く更新出来るよう書きますね！！ (2022年6月23日 15時) (
レス) id: 9798949604 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 面白くて一気見しました！続きを楽しみに待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page29 id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年5月31日 1時
