さよならの挨拶に予想外 ページ6
(……どうしようかな、他の人にも挨拶したいんだけど…)
スタージュン「……トミーロッド、もう離してやれ。多分…この後もどこかに行く用事があるんだろう?」
トミー「えぇ〜?そうなの?A、」
『ぇ、ぁ、あぁ……』
私が考えているとそれを見透かしたようにスタージュンさんに言われて、何でわかったのかと思いながらトミーの問いかけに返事をすると
トミー「えぇ…A……行っちゃうの?」
『………今度は…騙されないぞ……』
トミー「……ちぇ…」
うるっとした目を向けられて一瞬動揺しかけるが、さっきの事を思い出しトミーの腕から抜け出すと、アルファロさんがトンっと背中を支えてくれた
アルファロ「あぁ、そうでした……お前たちの珍しい姿に、すっかり忘れていましたよ。ではそろそろ行きましょうか、A様。」
『そう、ですね…遅いと三虎さんに怒られるかもしれないし……』
グリン「いや怒るなんてレベルじゃねーだろ、半殺しだろ、半殺し。俺は最近副料理長になったからまだ殺されてねーけどなぁ!」
『…い、いやいやいや……まさか三虎さんがそんなことをするわけ…』
グリンさんはケラケラと笑いながらサラっというので私は信じられず、グリンさん以外の顔も伺うが
スタージュン「いや、ボスは案外時間には厳しいぞ。」
トミー「ソウダネー……ボスがいるときは結構皆、時間に気をつけるよネ〜やっぱ、トップに会うってプレッシャーもあるし?」
『………ボスっぽいところをしれてよかったよ…』
皆の様子に本当なんだと驚きながら、つい思ったことを零すと、一瞬ポカンとした3人。
トミー「……あはっ!そんなことボスに言えるのは本当にAだけでしょ!」
グリン「…違いねぇなぁ〜」
スタージュン「…まぁ、そろそろ行った方がいいのでは?」
『あ、そうですね。じゃあ…』
そのスタージュンさんの言葉に私も時計を確認して、アルファロさんの方に向かおうとする前にトミーが私に抱き着く
トミー「んー…じゃあねぇ〜…また来てくれる?」
『そうだな…また、機会があれば来る。』
トミー「…………ちゃんと約束してね、」(ちゅ、)
『!///』
私にすり寄ったトミーは私の首に軽く手を回すと、そのまま頬にキスを落とされる
『な……!!///』
トミー「ふふっ……だーい好きだよ?」
悪戯に笑ったトミーの顔に、少しドキッとして、思考も体も固まってしまう。
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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時