無事を祝って ページ49
【 IGO直属ホテルグルメ 別館プライベートテラス 】
シュゥ〜ッと良い匂いが立ち込めた屋根付きの調理場兼食卓には私と小松くん、そしてトリコの3人だけだ
トリコ「うひょー!ホックホクのイチゴ飯!!美味しそーー……ん?」
そう喜んだトリコには申し訳ないが開いた炊飯器をぱたんと閉じる。
小松「ど、どにがぐ……!ドリゴざんが無事でよがっだでずっ…!!」
『……小松くん、先に涙…とか色々拭こうか。』
そう言いながら私は大きめのタオルを差し出す。涙以外の色んなものも流しながら炊き立てのイチゴ飯を大きなどんぶりに盛ろうとしゃもじを持っていた小松くん。
しかしそのままだと涙などが炊飯器の中に入りそうだった為に閉じたのだ。
トリコ「あっぶな…!…小松の鼻水やら何やらが炊飯器に入るところだたぜ…!」
小松「ぐ、グルメ界がら…無事で帰っできてぐれで……!!う゛ぅうぅ゛……!!」
トリコ「お、おい、泣くな小松!料理にかか…」
小松「え?ぶえっくしょい!!あ゛、すみ゛まぜん……嬉じくで……!」
トリコ「わかったから!!泣くな!」
『ちゃんと拭いてから喋ろうな…』
小松「は、はい゛ぃ……」
私が渡したタオルを使わず持つだけだった小松くん、そのタオルの端っこを持って彼の涙を拭いてやると本人も思い出したようにタオルを使って拭き始めた
小松「ふぅう……Aさんも、本当に、ありがとうございました…」
『そんなに気にしなくてもいい、私もバカな弟の為に動いただけだから…なぁ?』
トリコ「う゛……すいません…でした………」
『全く……本当に小松くんがいなければ死んでいたかもしれないんだぞ…もっと反省しろ。』(ビシィッ!!)
トリコ「い゛っっっっ!!!」
反省をしているのはわかるが本当に心配されたみにもなれ、という気持ちを込めて思い切りデコピンをすると思った以上に効いたようでトリコは額を抑えてしゃがみこんだ
小松「ははは…流石Aさん……よーーし、今からたっくさん料理しますよーーっ!」
トリコ「おっ!待ってました!!」
『…もう…何か手伝おうか?』
小松「いえ!Aさんも座っていてください!お礼なんですから!!」
『わかった、楽しみに待っているよ』
そう言ってすぐに調理に取り掛かった小松くんの背中を見ながら椅子に座る。しゃがみこんでいたトリコも痛みが無かったように立ち上がったと思うと大人しくで待っているようだ。
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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時