目先の大群ともう1人の依頼者 ページ43
『…大丈夫か、』
トリコ「がっ、は、っはぁっ…A…?」
『あぁ、そうだ。』
私の姿に驚きながらフォールツリーを出るところまで肩を貸し、水の中を抜けると地面に膝をついたトリコ。
トリコ「た、助かったぜ…」
『いや…これからが大変だぞ、』
一応覚悟していたが私が閉じ込めておいたマミューはやはり路地込める前に仲間を呼んでいたようで遠くからドドドドッという地鳴りのような音が近づいてくる。
トリコ「な、なんだこの音は…!?」
『こいつのせいだよ、…常に集団で行動し危険が迫るとすぐに尋常じゃない数の仲間を呼ぶ。』
音のする丘から同じ顔が1つ2つ…なんてモノじゃない。ざっと100はいるだろう。
トリコ「おわぁっ!?!?なんだこの数…!?」
『…準備をしてきたものの久しぶりだと少し心配になる、……!!』
私がマミューたちに向かってドームで一気に片付けてやろうと地面に手をつけて集中していると背後からポンッと肩を叩かれ、肩をびくつかせると聞き覚えのある安心する声
?「流石、素早い判断じゃなぁA。ワシもグルメ界では酒は断つ…準備は大事じゃよ、トリコ君。」
トリコ「あ、あんたは…!!」
いつか見たリーゼントとポンパドール、しかし曲がった腰はまっすぐと伸び、前のようなタンクトップに短パンという軽装ではないハントの服、白い髪ではなく真っ黒な髪を持った
『お、おじいちゃん!?』
おじいちゃん、もといノッキングマスター次郎が前の風貌と全く違うオーラを放ちながらそこにいた。
次郎「…Aは下がっていなさい…。ノッキングライフル…ハードタイプじゃ。」
そう言いながらベストの内ポケットから取り出したそれはスタンガンの先を細めた見た目をしているノッキングライフルでとても扱うのが難しい代物…だがそれを2つ両手に携えたおじいちゃん。
そんなのお構いなしにマミューが一斉に襲い掛かるが、細い細い先端から針を一気に、そして正確に飛ばして近いモノから倒れていく。
トリコ「す、すげぇ…あれだけの数を…」
『……おじいちゃんが、なんで…』
そんな短い話をしている中でも目に見えるが、到底真似出来ないテクニックと動き方でマミューたちはノッキングされていく。
途中飛ばす針がなくなったのを気づいたがそれすらも素早い動きで補充されスピードは保ったままで、圧倒的な技術に見る事しかできなかった。
久しぶりに見たマスターと呼ばれている力→←グルメ界への飛び込みと聞こえた声
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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時