覚えがない！！！ ページ38
三虎「………っふ…ふふ……Aは私の行動からそう考えたのか？」
『……まぁ、………………………あんだけ、色々、されれば……///』
そう私の事を覗き込んだ三虎さんの意地悪そうに目が少し細まる。自分で聞いたが恥かしくなってきて顔を背ける
三虎「……そうだな……半々、とでも言っておこうか。」
『ぇ゛、っと、それ、は、……』
三虎「その先は、自分で考えるんだな、」(ちゅ)
『！！！///』
そう私の頬にキスを落とした三虎さん。今までも家族の挨拶としてしたが、その言葉を聞いた私は急に恥ずかしくなってしまって返せない。
三虎「…っふ、なんだ、出来なくなったか？」
『み、三虎さんのせい、だっ！///』
三虎「あぁ、そうか………では私が今までの分返してやろうか？」
『い゛！？///っい、いい、いらない、ですっ！！！///』
三虎「っは、冗談だ……」
何だか少し楽しそうな三虎さんに自分がまだまだ子供なのだと認識させられる。それが嬉しいような悔しいような気持ちでぐぬ…と口を閉じると、グッと三虎さんの方に寄せられえて距離が近くなる
『な゛っ！///』
三虎「…機嫌を直せ、」(コツン)
黒い瞳に見つめられ、軽くおでこをくっつけられたと思うと、そのまま猫のように2、3度スリスリした三虎さん。
時々そういうことをする度に、私は胸がグッ…いや、ギュウ？となって心拍数が上がる
『も、もう、わかったから…！///』
三虎「…ん、そうか……下ろすぞ。」
やっと下ろされた地面に安心感を覚えながら、ドキドキとする心臓を抑えようと深呼吸をする。
三虎「………昔からよく深呼吸をするな」
『え？本当か？』
三虎「小さい時も同じような事をしていた。」
『……例えば？』
深呼吸して落ち着いた私は冷静に今までの事を思い返すが特にそんなことをやった記憶は最近にはない
三虎「…そうだな、…………お前が、私にキスしたときはそうなっていた。」
『…あーまぁ小さい頃お父さんとは違うと思ってたから何だか照れてた記憶は、』
三虎「…違う、」
そう言われてえ、と上を向くと頬に触れた三虎さんの手
三虎「……ここに、してきた時だ。」
私の唇を撫でた三虎さんに、固まる。
『………………え゛ぇえっっっ！？///』
まったくもってそんな記憶はなくてパニックになっていると三虎さんが顎に手を当てて、その時の事を語りだす
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年4月4日 3時
