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お邪魔しました! ページ36

 
三虎「帰るぞ。」


『………ん、』


三虎さんのせいでさっきまであった嫌な記憶はすっかり抜け落ちて代わりに緊張というか何というか、ソレが続いてしまう。なんだか悔しくて髭を三つ編みしようと上を見上げた時に違和感


(…?あれ、今までこんな近かったっけ?)


というかそもそも運び方が片手抱っこ?であることに気づいてハッとするがすでに遅し、いつの間にか廊下を歩き、玄関らしき所にいた私と三虎さん。傍らにはアルファロさんとドレスさんがいて、目が合う。


『…………』


ドレス「…ボスの客とは、本当だったようだな。」


『……ぁ、ちょ、ちょっと三虎さん!下ろしてくれ!!///』


目が合ってから気まずそうにドレスさんは私から目を逸らし、アルファロさんは生暖かい視線で私を見ている。それに気づいて慌てて降りようとするが三虎さんが全く手を放してくれない


三虎「?なぜだ?すぐに出発するからいいだろう。」


『そ、そうだけど!これは恥ずかしいって!!///』


アルファロ「あぁ、我々の事はお気になさらず。一応見送りに来ただけですので。」


『い、いや尚更気になる!三虎さんっ!!///』


三虎「わかった……だから、落ち着け。」


『…………』


そう言って私を2人の前に下ろした三虎さん。ほん、ほんっとうにこの人は…!わざとなのか何も考えていないのか少し怒りと恥ずかしさが混ざった感情で2人を見るが少しポカンとした顔で


アルファロ/ドレス「「……………」」


『……………なんか、本当……すいません…。』


アルファロ「は、はは…………まぁ、先ほども言いましたが。また来てくださいね。」


『え、ぇ…もちろんです。また来ます、よ?』


アルファロ「…まぁ、色々あなたも頑張ってくださいね。」


そう伝えられて笑う事しかできないが、大分さっきの気まずさは無くなった。ドレスさんもそのようでそっぽを向いていた顔はこちらに向いて顎髭を触りながら口を開く


ドレス「……あぁ、そうだ次は時間を作る……料理でもてなしてやる。」


『はい。ありがとうございます…楽しみにしてますね。』


場の雰囲気をすぐに変えてくれてありがたく思いながら、軽く礼をして挨拶を済ませる。


三虎「…もういいのか、」


『私もお腹が空いてしまったからな…早く帰りたいんだ』


三虎「……そうか、」


そう言って私を抱き上げた、今度は横抱きにされてもっと恥ずかしい、顔を両手で覆うが意味はないだろう。
 
 

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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時

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