【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ10 (ページ24)

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デカすぎる倉庫と普通じゃない皿ページ24

　
【 ‐食糧調達‐ 第6支部管轄植物系食材保管庫前】

アルファロ「…Aさん、大丈夫ですか？」

『…はぁ……はい……はっ…案内…ありがとう、ございます………』

大きい扉の前で膝に手をつきながら息を整える。さっきと同じような速さで倍の長さを歩か(走ら)され、息切れはさっきよりも長い。

『は……ふぅ……………………よし、大丈夫です。』

アルファロ「…では、開けますよ。」

『はい……』

重そうな扉を腕全てを使って開けたアルファロさんに続いて中に入ると沢山の食材が何個かに分けられて山になっていた。

『ぅわ………でっか……』

アルファロ「えぇ、ですがボスはこの山1つを軽く平らげますよ。」

『…わぁ…本当ですか……』

(今まで私が作ってたの少なかっただろうな…次から頑張ろう……)

私の背も軽々と超えている山、多分……10mはある…今まで三虎さんに出してきた食材はきっと積み上げても三虎さんの背くらいだと踏んで次回来る時まで食材集めを頑張ろうと考えながら細い道を進んでいく

アルファロ「えぇ………おや、あそこにいるのは……」

？「おいおい…お前らもっと丁寧に仕事は出来ねぇのかよ。こんなんじゃ食材の仕込みに響くだろ」

？「はぁ～？お前らの仕事は誰でもできるような程度じゃねーかよ！このヤドカリ萌えが！！」

？「んだと？お前あんまり仕込みをナメんなよ！この目玉フェチ！！」

？「……お前らうるせぇ…よく毎回毎回その言い合い飽きねーなぁ…」

？「あ゛？なんだと？」

少し遠くで言い争っている声2つと、それを止める気配のなさそうな声が1つ聞こえてそっちのほうに歩きながらアルファロさんはため息1つ。

アルファロ「はぁあ……また、ですか…」

『…また？』

こめかみに手をやってまた大きなため息を吐いたアルファロさんがスッとマントの中に手を入れて大きめの皿を持ち、凄い勢いで3人がいる方へ投げた

アルファロ「ふんっ！」

？/？/？「「「うわっ！？」」」

『おぉ……』

3人の顔面のギリギリにその皿が投げられて近くの壁に埋まる。

『…すごいコントロール…ですね…』

(あれただの皿じゃないのか…？)

アルファロ「どうも、」

見た感じ柔らかい素材の壁ではなさそうだったが、皿はしっかり刺さっていて落ちることもなさそうで皿に刃物でも付いているのかと疑いながら叫び声が聞こえた方に体を向ける。
　
　