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残念な気持ちと謎の心配 ページ23

 
ジェリー「ん、おぉ…もうそんなに経ったか!そりゃ残念だ、もっと見て欲しいもんが沢山あったのになぁ…」


少し残念そうに笑ったジェリーさんに私も名残惜しさを感じながら、座っていた椅子から立ち上がる


『…まぁ、またいつか、来ると思うよ。』


ジェリー「カカカッ!気長に待っててやるよ!!」


私の言い方にすぐに来ないことを読んで笑いながら待ってくれると言ったジェリーさんにまた手を差し出すと返してくれる。


『あぁ、ありがとう……それに、色々と勉強になったよ。』


ジェリー「そうか?オレらの方が勉強になったぜ。」


握手を交わし、そのまま私の事を扉に誘導するジェリーさん。最後まで…スマートっていうのか?なんて考えながら扉を開けてくれたアルファロさんにお礼を言って再度向きあう


『あぁ、ありがとう……じゃあな。仕事、頑張ってくれ。』


ジェリー「おー…A、」


『?』


軽く手を振って部屋から出ようとした時に、呼び止められる。何かと思って待っていると頭をかきながら唸るジェリーさん


ジェリー「…ぁー…気をつけろよ〜」


『?…ありがとう…?』


アルファロ「………では行きましょうか、」


最後に謎に心配をされて私は首をひねるがアルファロさんは何かを察した顔だ。とりあえず扉を抜けて廊下を歩いて行く


アルファロ「…さて、Aさん。他は後3人ですが……今なら同じ場所にいるでしょう。ちょうど食材調達が終わって受け渡しなどをやっているハズです。」


『わかりました…ところでさっきのジェリーさんの、気をつけろ…って何の意味だと思いますか?まさかここで戦闘は無いと思いますし……他に思い当たるような人、そんないないんですが…』


アルファロ「…………自分で考えて下さい。」


『え゛っ、わかってるのに教えてくれないんですか!?』


アルファロさんは可哀想なものを見る目で一瞬こちらを見てから私を置いて行くかのように速足で前へ進んでいってしまう


アルファロ「それが貴女の為だと思いますので…さて、しばらく歩きますので頑張ってくださいね。」


『ちょ、また早足?!』


アルファロ「ふふ…言ったでしょう、頑張ってください、と。」


『えぇぇ……』


さっきから私への当たりがきつくなっているような気がして堪らない、一応考え直したがやはり「気を付ける」の意味がそれしか思い当たらずにモヤモヤとしながらアルファロさんに走ってついて行く。
 
 

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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時

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