集中! ページ22
アルファロside
突然黙り込んだAさんは紙の空いた部分に様々な事を書き始める。
その集中力に私はもちろんだが、ジェリーボーイや部下達(とは思えない態度だったが)が黙って見ていると突然ジェリーボーイが私に小声で話しかけてきた
ジェリーボーイ「……(ボソッ)アルファロ様、」
アルファロ「…(ボソッ)なんですか、」
ジェリーボーイ「あいつ、ここに来るまで何人落としました?」
急な質問にまさかと、思いながら先ほどあった人物たちの様子を思い出す。
(…まずボスは確実にAさんに好意的だ…それにトミーロッド、グリンやスターも…エルグも最初から触れさせていた…私も、恋幕でなくとも、絆されているところは…ある……)
アルファロ「……6人ほどは、」
ジェリーボーイ「かぁ〜……恐ろしいやつだな…オレも若けりゃ落ちてただろうよ…」
アルファロ「どうして急に…まさか……」
頭をかきながら口をへの字にしたジェリーボーイに、私は少し距離をおいて引いた眼で見ると、慌てだした
ジェリーボーイ「いや、そう意味じゃなくて!…………心配になったというか…なんというか………やっぱ心配になったが1番っすね。」
アルファロ「そうですか……心配…ねぇ……」
2人でAさんの手元見ると、さっきまで空白だった場所がびっしりと文字で埋め尽くされている…結構字は綺麗で見やすい
『…だから………ここを、……多分………』
小さくブツブツと喋るAさんに料理人というよりは研究者みたいだと考えているとパッと立ちあがる。
『……………出来た、かも?』
ジェリーボーイ「本当か!!」
そう嬉しそうにジェリーボーイはAさんの机を覗き込んだ。
(…本当に、Aさんは人を引き付ける何かが、あるんでしょうね…)
そう改めて思いながら私も少しAさんの考えが気になったので同じように机に覗き込んだ。
アルファロside 終わり
ジェリー「いやー!ほんっとうに助かったぜ!!」
『役に立てたようでよかったよ、でももう行かなきゃいけないな…』
思った以上に添削というかアドバイスのような時間を多く使ってしまってせっかく中に入れてもらったが部屋全体を見れていないのをがっかりしながら、時計に目をやる
残念な気持ちと謎の心配→←すいません、作者の独り言です…(※見なくてもいいです)
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作者名:reetlu | 作成日時:2022年4月4日 3時