敵意への反応 ページ16
アルファロ「いやー…最初にあった時、何だか妙に引っかかっていたんです……なるほど…」
ユー「えぇ……ですので、私はよろしく、は出来ないのですが……」
アルファロ「ふぅむ………なるほど。…………ですが、ボスのお客様というのは事実です。」
ユー「…何ですって？……事実なのですか？でたらめではなく？」
アルファロさんの言葉にキッと目を吊り上げ、私の事を睨んだユーさんにこれだけ敵意を丸出しにされたのは久しぶりだと考えながら無意識に腕のナイフを触る。
アルファロ「えぇ、なんせボスが自らここまで連れて来た方ですので。信じ得ざる負えないでしょう…」
ユー「……はぁ、わかりました…では、ここでは戦闘する気はございませんので、警戒しなくともいいですよ。」
『！ぃ、いえ………その、すいません……』
無意識だったが私が武器を手にしていたのを見抜いたユーさんに、ハッとして流石の観察眼を持っていると、武器を元位置に戻し、手を挙げて何も持っていないアピールをした
ユー「まぁその反応は合っていますが………ですが、IGOのものがよりにもよって美食會総本部いるとは……」
アルファロ「……ここでは、ボスの客として扱いなさい。」
ユー「…えぇ、わかっていますよ……Aさん、一応ここではIGOとしてではなく、ボスのお客様として歓迎いたします。」
相変わらず嫌な顔のユーさんはため息を吐いた後に、先ほどとは違う貼り付けたような笑みを私に向ける。流石というかなんというか
『…はい、』
ユー「では、まだ仕事がございますので、失礼いたしますね。」
『ぁ、そうですか……』
アルファロ「ユー…貴方……私が言ったことを、」
『ぁ、アルファロさん、時間も少ないので…』
アルファロ「…………わかりました、では行きましょうか。」
説教が始まりそうなアルファロさんの様子に私が呼びかけるとすぐにドアへ向かったアルファロさんにホッとするが
アルファロ「ユー、後で来なさい。」
そう低く小さな声で一言残し、ドアを閉めたアルファロさん。スッと空気が冷たくなった気がしたが、私の方に向いた瞬間戻る。
アルファロ「…さて、次は第3支部ですね、行きましょうか。」
『……はい…』
アルファロさんは怒らせたら怖い、と先ほどの雰囲気で感じ、絶対怒らせないようにしようと誓いながら第3支部に向かう
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作者名：reetlu | 作成日時：2022年4月4日 3時
