【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ10 (ページ14)

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各支部の話ページ14

　
(……悪い気は、しない…………)

200年生きても知らなかった、この感情が何なのかを知りたくて、それと同時に女…いや、Aのことも知りたくなる

エルグ「………………A、…A………」

最後に交わした、自分の言葉を思い出す。

(…また、どこか、か………それがいつになるのか気になる私は…おかしいのだろうか。)

やはり戸惑いを感じながら、さっきいた女の姿を、声を、名を絶対に忘れぬよう、私は目を閉じた。

そして手の中のピンをさきほどのAの動きと全く同じように付け、深呼吸をしてから厨房に戻った。

エルグside 終わり

アルファロ「…次はユーの所ですね…もしかしたら忙しくしているかもしれないので、会えない可能性があると思ってください」

『へぇ…わかりました。』

歩きながらそう伝えられてそんなに忙しい人なんだと考えているとアルファロさんが口を開く

アルファロ「……一応、支部ごとに役割が決まっていまして、」

『そうなのか……じゃあさっきの第1支部は…調理…ですかね？』

アルファロ「正確には調理補助、ですね。まぁ簡単に言うと料理長たちの助手です…一応さっきの厨房同士、繋がっていますよ。」

『…なるほど、そういうことか。』

やけに広くて複雑な配管や水管の配置だと思っていたが、理由がわかって1人で納得しているとアルファロさんは詳しく話してくれる

アルファロ「えぇ、それから今から行く第2支部は情報収集、第3は食品開発、第4は調理器具調達で、5は仕込み…最後の6や他のモノには食材調達ですね。」

『そ、そんな多くの支部があったんですね…時間大丈夫かな…』

アルファロ「…まぁボスはそんなに短気ではないので、大丈夫でしょう。」

『そうですかね？』

アルファロ「えぇ……あぁ、そう言えばソムリエールのリモンという女性がいますよ。まだこちらには来れませんが、もう少しでこちらに来ることになると思います。」

『へぇ…会ってみたかったな……』

何か言いたげだったが、すぐに話題を変えたアルファロさんにまたか、と思う。しかし正直美食會に入る女性にはとても興味がある。そもそもソムリエールという職業も馴染みがない為、気になる。

アルファロ「…まぁ、またここに来れば会えますよ。」

『そうで……す、ね？』

正直もう1度ここに来るかと言われると、トミーに会うこと以外にはそんなにないと思ってしまったのでコメントしずらい。
　
　