【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ6 (ページ43)

今日:15 hit、昨日:23 hit、合計:20,871 hit

よく喋る男ページ43

　
鉄平「……あ、それと君は？」

小松「あっ…！すいません、申し遅れました、僕は小松と申します！料理人です！！」

鉄平「料理人か―…美食屋ではないと思ってたが…そういえばA―…は美食屋で会ってるかな？」

『ん、あぁ。一応少しは料理は出来る。』

確認の為かはわからないが体を上から下まで見られて少しむず痒い気持ちになる。

鉄平「へぇ…いつか食べさせてくれる？」

『別にいいが…』

鉄平「よっしゃ！…あ、そういや君、ずっとトリコ達と一緒にいたけど…どっちかのパートナーかな？」

小松「と、トリコさんを知ってるんですか！？」

(と、突然、話振られた！)

話をコロコロ変えたと思ったら鉄平は何故か私の肩にひじを乗せて話始め、地味に重い。

鉄平「当然、あいつは有名だからな。ま、オレも有名だけど…」

小松「じゃあ、覆面してたのって…正体を隠すために…」

鉄平「美食屋と再生屋では目的が逆だからな…美食屋は食材の捕獲、オレ達は食材の保護…この旅で唯一、目的が違うオレが招待を晒す訳にはいかねぇ…」

小松「ど、どうしてわざわざ……正体を隠してまで…」

『重いっ…！』

鉄平「おっと、悪い悪い！」

私の声で慌てて腕を離すとその肩を撫でられるが…段々違うとこに手を伸ばされる

『…おい、そこは違うだろ。』(バシッ)

鉄平「おっとバレたか、まぁともかくなぁ…」

さらっとセクハラされそうになった鉄平の手を払い落とし小松くんの後ろに立つと察してか苦笑いをされた。

小松( …Aさん、明らかに避難してきたな… )

鉄平「ある人の依頼でセンチュリースープの調査に来たんだ。案の定スープの出汁はもう残っていなかった…」

『だが、ショーウィンドーの食材は…もうこの世にはない絶滅種、もう再生は……』

鉄平「そうゆうこと…」

そうショーウィンドーを見上げる私達、小松くんも悲しそうに黙っていると小松くんが来た入口からペタペタという足音が聞こえる。

？「ユン……」

小松「…？…あっ！お前！！」

ウォールペンギン「ユン、ユン……」

小松「どーしたんだ？せっかく親に合えたのに何でここに！？」

鉄平「おお…こいつはウォールペンギン！絶滅危惧種じゃねーか！」

ウォールペンギン「ユン…ユウゥン……」

小松「…？」

鉄平「『！！？？』」

ウォールペンギンが天井を見上げたと同時に出た小さなオーロラに私達は目を見開き、立ち上がる。