【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ6 (ページ24)

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嫌な予感とオーロラページ24

　
『…あれは寒さで凍ったわけじゃないよ。』

小松「え？」

トリコ「アレは殺されたんだ……その後に凍ったのさ…」

小松「こ……殺された！？そんな………ツンドラドラゴンの捕獲レベルは軽く50は超えます…！…いったい誰が……！？」

言いかけて口をつぐむ私達に、小松くんも何か察したようで少し表情を固くした。

トリコ「…そろそろ日が落ちる。猛獣が少なそうな所まで歩くぞ」

『ん、あぁ。そうだな…』

トリコの言葉に少し先を見る、多分もう少しすればちょうどいい場所がありそうだ。荷物を持ち直し、気を抜かないように足を動かした。

… 日没【氷山の頂上付近】 …

予想通り、歩いた先には1匹の白銀グリズリーが住処にしていたようで私達は貴重な食材だと喜び、その場で足を休める。

その途中に日はどんどん落ちていきあたりが真っ暗になる前に火をつけ、ちょっとした食事の準備をする。

『ふむ……よし、こいつなら簡単に切れそうだな。』

滝丸「えぇ、そうですね。トリコさ…」

『よっと、』(ザシュッ！)

滝丸「ありがとうございます………ぁ、Aさん！」

『ん？』

トリコ「お！」

マッチ「ほぉ…」

小松「オーロラが…！」

ここには火の光しかない為か、真っ暗だった紺色の空には無数の星々が輝き、それに負けないくらいの存在感を放つオーロラが広がっていた。

『確か、センチュリースープが風に舞ってできると言われている為、美食のカーテンと呼ばれていて……』

トリコ「……まるで100年間閉じていたレストランのカーテンが開き、客を招き入れるかのようにスープのもとへ案内してくれる道しるべに……って、あのジジイが言ってたな。」

小松「はい、言ってました」

滝丸「この広い氷山…まずはそのオーロラがもっと近い場所を見つけなければいけませんね」

マッチ「オーロラが道しるべとは……ずいぶんメルヘンチックな話だな……」

『あぁ、カーネル氏の口からオーロラの単語を聞いた時はだいぶ驚いたけどね…』

小松「あ、その気持ちわかります………それに、出来ればこんな猛獣さえ出なければもっとメルヘンチックなんですけどね……」

そう私達が倒し、解体した白銀グリズリーをみてため息を吐く小松くん。まぁ気持ちはわかるがな…
　
　