【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ6 (ページ21)

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食料と滝丸くんの技ページ21

　
トリコ「！しめた…フリーザバイソンだ！こいつの肉を腹の足しにして…毛皮を防寒服の足しにもできるな！」

『あぁ…小松くんをよろしく。』

滝丸「いえ、Aさん。ここは僕らが…」

マッチ「あぁ、動けば体も少し温まるだろうしな。」

『…頼もしいな。』

トリコ「小松、すぐに暖かい毛皮が着れるぞ。」

小松「はぁ…はぁ…皆さん、ありがとございます…はぁ…」

滝丸「はい、では……ふぅー……」

両こぶしをぶつけてから息を吐き、腕をクロスさせた後、上にあげ、流れるように下ろし拳に力を籠める。それを見た小松くんが疑問を持ったようでか細い声で私達に聞く

小松「た、滝丸さん…あの1連の動きは、いったい…」

トリコ「あれは技を繰り出す前にある一定の動作を行うことで集中力を高め、技が成功するイメージを固めている…プリショットルーティーン。」

小松「プリショットルーティーン…？」

『あぁ…そうだな、スポーツでショットを打つ前に決まった動作をしてから打つだろ？トリコなら…』

トリコ「フォークとナイフを使う時に両手をこすり合わせる動作がそれだな…」

小松「あ、なるほど…」

トリコ「プリショットルーティーンは誰でも持っている…その質が高ければ高いほどより良いパフォーマンスが期待できる…！！」

『あぁ…彼は当初から教え込まれているようで質が高い…』

前に出た滝丸くんへ一直線に走ってくるフリーザバイソン、その圧に押されない滝丸くんはキッと走ってくるそいつを睨む

滝丸「分厚い毛皮だが…外してやる！！栓抜き、ショットッッ！！！」

そう突進してくる奴の骨を狙い、上手く体を滑り込ませ、体に手を入れ、パキッという音と共にフリーザバイソンは倒れこむ。

そこに立つ滝丸くんのオーラは爽やかながら暖かく見守る太陽のようなオレンジだ。

滝丸「ふぅ……」

小松「や、やった……！」

トリコ「見事な集中力だな……まだ、威力は上がるだろうが…」

小松「え…？」

そうトリコが呟いた言葉に小松くんは信じられないという顔そしてマッチの方にもフリーザバイソンは向かっていった。

マッチ「…ふぅーー……」

息を吐いて、静かに目を閉じ、刀身を少し抜き体の力も抜くマッチ。それと正反対にドドドッと荒々しく走ってくるフリーザバイソン。目の前に来た瞬間ズバッという切れた音
　
　