【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ6 (ページ1)

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割れた氷塊ページ1

　
『お前…氷がこっちに飛ぶじゃないか…！』

トリコ「すまんすまん！Aなら…どうにかしてくれるだろ？」

『…私頼みか？まぁ、いい…！』

私は手を上にかざすとパシュッと船よりも大きく滝のように下へ流れる水のドームを作る、いつもと同じだと水が凍る可能性があったので結構高めの温度にしたのだが…大丈夫か？

「「「わぁあっ！氷塊が……！降りてこないっ！？！」」」

小松「わぁ…！すごいですねAさん！しかも何だか…温かい…」

『ふむ、温度調整は上手くできたようだな…』

大きさが様々な氷たちは船に落ちる…のではなく私が張ったドームに溶け、残りは海の中に吸い込まれていく。ドームに触れていないデカい氷の塊によって波が出来て船は揺れる

トリコ「…フライングナイフにフォーク、グルメタウンで更に
パワーアップしたつもりだったが……流石に巨大な氷塊はまだ無理か…」

『割れただけ及第点だろう？前じゃあの大きさは難しかったし』

トリコ「…だが、BBコーンの方がまだタフだったな！！…てかA！まじ助かった！！」

『あぁ…お前はまだまだ成長するだろうさ、頑張れよ。』

そうトリコの背を励ますように叩く。揺れが収まってからドームを消す。周りはザワザワとしながら私達を遠巻きに見ていて

( 少し居心地が悪い…あ、 )

周りからピョコっと飛び出した小松くんがこちらに向かってきた。

小松「トリコさん！Aさぁあん！！」

『大丈夫かい？』

なんだか嬉しそうな小松くんに私も笑う。

滝丸「す…すごい…流石トリコさん……それに、Aさんのドームも…！」

マッチ「…たまげたな、あのパワー……トリコ、か。…これから行動を共にすると思うと、これほど頼もしい男はいねぇ…」

( ……それに…A想像以上に強い……… )

カーネル「くっくっく、それではこれから輸送ヘリにて諸君らを棚氷の頂上付近まで運ぶ、そこからは各自、自力で登るんだ…！ヘリや飛行機では上陸できない」

そう言ってからちらりと上を見たカーネル氏、そういえば話の最中だったな。

( …大方風が強いとか、吹雪がひどい、それか…温度が低すぎてどこか凍り始める…とか？ )

カーネル「…まぁ行けばわかるだろう。ここへ着くまでにかなり人数も減った。ヘリは1機だが2陣に分ければ十分乗るだろう…すぐに準備したまえ。」
　
　