予想もしなかった言葉 ページ34
それから改めて周りを見て、片付けが終わったようでそこら辺に座ると
『ぉ、？』
クイッと顎が上がる、そして私の顔をサニーの髪で覆うように背中側から逆さまで顔を合わせられる
『どうした？』
サニー「…なぁA―…」
『ん？そういえば髪の量と比例して少し重くなったか？』
さっきまで細部を見れなかったので見て欲しいのかと思い、長い髪を左右に分け、肌の調子などを観察していると、珍しくおずおずとした態度で口を開くサニー
サニー「…あのさ、前髪、よけてい…？」
『ぇ、ぁー…なるほど、』
なぜこんな体制にしていたか疑問に思っていたが、これは私を思って周りから見えないよう髪でカーテンを作ってくれたのだ
(そんな気にしなくていいが……まぁ、久しぶりだからか)
昔から受け入れてくれた人には見せるのに比較的抵抗はない…自分が少し嫌なだけで
大丈夫だと伝える前に、サニーは眉を下げて口を開いた
サニー「…嫌ならいい、け」
『いや、大丈夫だ』
そういって自分で前髪を持ち上げようとする前に、サニーの指でスルっと左側に寄せられる
私のおでこや目の下、頬に広がったそれを見てサニーは撫でながら少し悲しそうな顔をする
(…この傷はお前も、誰も悪くない………)
『そんな顔をするな…もう痛くはない』
サニー「ん…こんな顔もつくしいだろ？」
私の言葉にハッとして、少し冗談めかして微笑むとあんがと、お礼を言った
前髪を戻す…と思いきや、その前に少し近くなる距離
サニー「この傷も、Aの魅力の1つだ……いつだって、どんなお前も美しい」(チュ)
『へ、ぇ、んっ？』
この傷さえも美しいと言われて嬉しさを噛み締める前に、軽いこめかみへのキスに驚いていると次に瞼、そして頬にも軽く触れてからサニーは前髪を戻し、離れた
サニー「っじゃ、松の事捜してくるわー」
『へ、あ、ぃ、いってらっ、しゃい…』
飄々とした顔で、さっきと変わらない声で森の中に消えてゆくサニー
ボーっとしている内にじわじわと何をされたか理解してくると、顔に熱が集まってしゃがみ込む
『！…ぁ、ぇ、？！……っ！？！？！///』
赤くなった頬を冷ますように、手を顔に当てるが手も同じくらい熱くて意味がない
(ど、どうし、たら……小松くんが戻ってくる前に、この顔をどうにか…できるか？)
どうにかこの顔の熱を冷まそうと、ウロウロしたり水を飲んだりして時間を潰すことにした
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reetlu(プロフ) - 遅くなってすいません！これから色々なキャラとの絡みが増えていくのでお楽しみにしていてください！ (2021年6月25日 0時) (
レス) id: 19b9dc1d16 (このIDを非表示/違反報告)
ネコキチ - 更新待ってました！供給ありがとうございます！『お兄ちゃん』との絡みが待ち遠しいです！続きお待ちしております！ (2021年6月24日 18時) (レス) id: a4a775d5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2021年6月16日 15時
