嫌そうな顔 ページ29
思った以上にしっかりとした焼き網キットをテキパキと準備している小松くんに、私は何か出来ることがないか考えて立ち上がる
『私は……そうだな…調味料を探してくるかな』
小松「あ、それなら醤油バッタいたらお願いします！」
『了解、準備して待っていてくれるかな』
サニー「おいA！」
『すぐ戻るから待っててくれ！』
そう伝えてから小松くんに頼まれたものを取りに森の中に入る
(サニー、何だかんだ小松くんと仲良くなるだろう……また弟に友人が出来て良かった)
ふふ、と軽く笑いながら醤油バッタの見た目を思い出しながら探し始める
サニーside
サニー「はぁあ…なんでこんなトコに来ちまったんだ…誤算だった…しかも…」
(Aは良いとして、よりによってコイツと一緒に吹っ飛ばされるとは…)
小松「いやー天然のクリーム松茸、初めて見ましたよ…感動だ！」
サニー「ん…」
さっきまでクリーム松茸はふんわりと匂いを漂わせていたが軽く火を入れると、一気に匂いが強くなり食欲が刺激される
サニー(料理人なんだっけ？)
そう考えながらふと、そいつの手に見えたキラリと光る包丁
サニー「…ふーん…なかなか良い包丁だなソレ、美しい…」
小松「え…！？あ、ど、どうも…」
サニー「…お前じゃなくて、包丁だぞ」
小松「え、えぇ…でも、なんか…嬉しいです、自分のこと以上に」
そう戸惑いながらも嬉しそうな表情、全く美しくねぇ
サニー「醤油バッタ…キモい背中に最高級の醤油を蓄える…子供よりもっとキモイ成虫の方がより熟成した醤油がキモく取れるぞ」
小松「え、えぇ…でも大人の醤油バッタは体長5mだったような…って、Aさん大丈夫でしょうか…」
サニー「あ」
視線の先には疲れた顔のA、手には2m程の醬油バッタ
(…まだ虫が苦手なままなんだな、わかるけど)
オレの方をチラッと見てからバッタを下ろして座り込み、ため息1つ
『小松くん…心配ありがとう…君達の予想は当たってたよ……どうにかしたが、やはり虫は気持ちが悪いな…』
小松「うわぁっ！？Aさん…す、すいません！僕、すっかり忘れてて…！」
全くAに気づいてなくて、(う)つくしくない悲鳴を上げてはホッとするそいつはAと違ってやはり全く美しくない
サニー(なんなでこんな奴をAは気にかけるんだ？)
そう考えながらAの横顔を見ていると、先ほど触ってみた感触を思い出してしまう
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reetlu(プロフ) - 遅くなってすいません！これから色々なキャラとの絡みが増えていくのでお楽しみにしていてください！ (2021年6月25日 0時) (
レス) id: 19b9dc1d16 (このIDを非表示/違反報告)
ネコキチ - 更新待ってました！供給ありがとうございます！『お兄ちゃん』との絡みが待ち遠しいです！続きお待ちしております！ (2021年6月24日 18時) (レス) id: a4a775d5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reetlu | 作成日時：2021年6月16日 15時
