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虎於 【最上階】 ページ18

『わ、広っ!綺麗〜!!』

「…はしゃぎ過ぎだろ。」

部屋に入るなりあちこちを見て回って単調な感想をこぼすA。
語彙力無くなってないか?
まぁ、嬉しそうだし良いんだけどな。

『ねぇトラ!ベランダ出てもいい?』

「正確にはバルコニー、な。…いいぞ、落ちるなよ。」

言い終わるが早いか窓を開け放ったAは裸足のまま飛び出していく。
…本当に落ちないよな?

『わぁあ〜きれい!!』

手すりから身を乗り出して景色を見るAに、さすがに心配が勝って俺もバルコニーに出る。
心地良い夜風が髪を撫でた。

Aの隣に立って同じく目の前に広がる夜景を眺める。
俺を一度見てから嬉しそうに顔を緩めるA。

「…なんだ?そんなにニヤニヤして。」

『ニヤニヤじゃないって!ニコニコ。』

「ほとんど同じだろ。」

『全然、違う。』

今度はむすっとむくれるAを見て、自然と笑みがこぼれた。
ホント、コロコロ表情が変わって飽きないな。

『…トラもニコニコ、でしょ?』

「ん?」

再びAに目を向けると今度は微笑んでいて。
全く、忙しいやつだ。

「ニヤニヤ、の間違いだろ?」

『笑ってたでしょ?』

きょとんとしやがって。
少しいたずらしたくなる。

グッと鼻先が触れるくらい顔を近付けて囁くように言った。

「この後お前をどう食おうか考えてたんだよ。」

…そうだった。
せっかく一番いい部屋を用意させたんだ。
イイコトしないと勿体ないよな?

真っ赤になって離れようとしたAを捕まえて口を塞ぐ。

逃げようとしても無駄だって。
ここはもう俺のテリトリーだ。

そう教え込むように熱く、深く溶け合う。

苦しそうにAが胸を押すけど、息継ぎなんかさせてやるものか。

十分景色なんか楽しんだだろう?
今度はこっちを楽しむ番だ。

お前は、今度はどんな顔をするだろうか。

その表情も、体も、心も、
全部、俺が奪ってやる。

百パパ→←トウマ 【嫉妬】



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ぷる - え!?なんなんですか!?(訳 最高です!もうみんな好き…テルさん愛してる… (2020年4月16日 16時) (レス) id: ee7856aff6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テル | 作成日時:2020年1月25日 17時

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