【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ13 (ページ31)

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ちょっとの説教と労いの言葉ページ31

トリコ「そーだぜ小松…お前、俺に黙ってそんな約束するなんてなぁ……」

小松「ご、ごめんなさいトリコさん…でも……僕がその条件を迷いなく自信を持って提示できたのは…」

コンビとしても、さすがに解散の危機になるのは避けたいだろう。

トリコも小松くんに詰めよるが、すぐに小松くんが謝った後、ちょっと照れながらトリコの顔を見た小松くん

小松「トリコさんを、信じているからですよ…！トリコさんのフルコースはきっと、誰にも負けないモノになるって…信じているからです！！！」

トリコ「小松……」

トリコもさっきまで怒っていた表情が変わったので、収まる…かもしれないが、私はもう少し突っ込む

『…いや、だとしても…小松くん……』

小松「うっ、だ、だって…メロウコーラを手に入れるためには…仕方なかったんですよ…勘弁してくださいAさん～～～！」

『…一応聞くが、トリコと私の弟だからよかったけど…違う人だったらその判断しないよな？』

小松「もっ、もちろんですよ！！トリコさんを信頼してるのもありますが、もちろんゼブラさんのことも知っているからこそ…」

『……はぁ…次からはちゃんと、後でもいいからすぐトリコに言いな…』

小松「はい！」

ちゃんと私の言ったことに答えながら目を合わせてくれた小松くんに先に私が折れるとさっきまでしょんぼりしていた小松くんの顔が笑顔に変わった

ゼブラ「…っけ、大層な信頼だな。わぁー－ったよ、すぐにお前らが仰天するフルコースを揃えてやる」

小松「ゼブラさん…」

ゼブラ「そのかわり、このあと戻ってからの宴は…小僧。てめーが出来人を持ってもこしらえ…ろ、よ…」

小松「はいっ！！精一杯作らせていただきます！！！」

そう言って自分のリュックからガサゴソと何かを探す小松くんを尻目に、ゼブラの事を見ると手を差し出されていたのでその手を借りて立ち上がる

『…ん、ありがとう………喉、限界か？』

ゼブラ「……」

1回コクッと頷いたのが答えだろう、私の横に座って喉をさすりながらため息を吐いた

『お疲れ様、ありがとうな…ゼブラ。』

ゼブラ「……」

出所から今まで、色々な意味でお世話になったゼブラに御礼と労いを込めて、軽く頭を撫でると照れているのかそっぽを向かれた

『ふふ、照れるなよ。』

ゼブラ「ッチ、」

『あ、舌打ち』

そう指摘すると、バツが悪そうに顔を自分の手で隠すゼブラが可愛いと思って撫でる